64年前のあの夏と同じように
公演最終日。当日券も売り切れ会場は満員。今日は公演だけでなく、終わった後には震電をバラバラにするイベントもある。時空を超えて64年前とつながる日。なので朝から気合が入りまくる。2階の展示室の震電ともいつも以上に長く一緒に過ごし、いよいよ最終公演。
いつも以上にひとつひとつの場面を丁寧に演じることを心がけ、震電の想いを漏らさずお客様に伝えることに集中。
そして終演後はいよいよバラバラにすることに。2階の会場は、公演を観てくれたお客様だけでなく、わざわざ駆けつけてくれた方もいて予想以上のにぎわい。たくさんのお客様に見守られて、きっと震電も嬉しかったと思う。
その一人一人にキャストがはさみで切った震電のパーツを渡していく。渡すのは学徒動員で震電を作っていた本郷さん(ボクが演じたキャラのモデルになった方)。その横でボクはお礼を言いながら握手。キャラ達との記念写真大会も開催していたので各所で写真をとる方々が。
今日、64年前のあの夏の日と同じように震電はバラバラになったけど、でも消えるのではない。それぞれのお客様が震電のパーツと共に物語も持ち帰ってくれている。きっとそれぞれが、また別の方に話してくれることだろう。ネットのブログに書いてくれる方もいるだろう。
そうして震電の想いを知る人が増えるのだ。