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2007年4月

2007年4月30日 (月)

最終日

ついにこの日が来た。2週間前、「これから16ステージ」と、嬉しくも遙か彼方のような気がしていたが、今日で最後。ロングラン効果で平日もチケットが伸び、おかげさまで最終日の今日はすぐに当日券も無くなってしまった。

今日は朝から後藤ひろひと氏が観劇がてら遊びに来た。昨日でワークショップが終わり本当は大阪に戻る予定だったのを、無理して来てくれたのだ。こういうつながりも嬉しい。パルコ以降、東京や大阪からもたくさんのお客様が来てくれている。地元にこだわり、地元密着のボクらだけど、それでもいいから観たいと思ってくれるのは素直に嬉しい。

さあ、いよいよラスト。会場も満員、映像収録もするとあって、何だか朝からテンションが上がっている。昼公演一回だけなので、朝からの勢いでそのまま本番に突入。前説から大盛り上がりでラストまで駆け抜ける。2回のカーテンコールのあと、楽屋に戻った瞬間、寂しさと解放感が混じった、何とも言えない高揚感に包まれた。

ボクにしてみると去年の今頃から「秋と春の準備」をあわせて進めていたので、一年がかりのプロジェクトが終わった解放感。だから12日間と言うよりは、一年を駆け抜けた感じ。終わった・・・。

2007年4月29日 (日)

明日は最終日

この土日で残り5ステのうち一気に4ステが終わった。12日間16ステージのロングラン公演が、いよいよ明日の1ステで終了となる。ついにこの日が来た。明日を前に早くも達成感で一杯。

これまでの動員は、今までで最多の5000名を超えている。さてどこまで動員をのばせるだろうか・・・。

全体動員のことも気になりつつ、もちろん大切なのは、日々の公演に来てくれるお客様と信頼関係を築くこと。さあラスト1ステ。全エネルギーを出し切るぞ!

※明日の最終日も、ちゃんと当日券はアリ。これを逃すと次は11月の嘉穂劇場まで本公演はない。明日の最終日をお見逃しなく!

2007年4月25日 (水)

ハプニング!

あるキャラで登場した瞬間、小さくブチッという音がした。次の瞬間グラグラになるかぶりモノ。何と「顔の形にくりぬいたアゴの部分」が切れてしまったのだ!瞬間的にアゴを引いて、アゴと首でかぶりモノを押さえ、いつも通りな感じで演技を続ける。でも頭の中は大パニック。瞬間瞬間で、「隠しながらの動き」に演技を変換していく。

あとで同じ場面に出ていた役者に話したら気づいていなかったので、きっとお客様にはバレずに済んだと思う。あービックリした。上手く切り抜けた自分を褒めてやりたい。

一昨日は引っ込んだ瞬間に裏で転びそうになるし。あと、相手が全然違うセリフを言い出した時に、慌てずに、「何でもないようにそれにあわせて返事」とかもあり。そのあと楽屋に戻った時はお互い大笑い。

嬉しいことに公演一週目の週末で、今週の平日チケットがグンと動いた。これぞロングランの口コミ効果。リピーターのお客様もいる。最多ロングランに挑戦してよかった。

2007年4月23日 (月)

一週目が無事終了

「仕込み2日間みっちり準備して、初日(木)はゲネと本番の実質2回公演。金曜の一回でちょっとだけホッとして週末4回」という、怒濤の一週間が無事終了。みんなよく頑張った。多少のハプニングは起きているが、まあそれはライブならではということで。ホントみんな頑張った。

この日記は今朝ゆっくり起きて書いている。体のあちこちが痛いのが、「これが42歳の現実か」と切ないが、今日から5日間は、ゆっくりしたスケジュールで一日一回に全力を注げばいい。

「劇場に通う幸せ」をかみしめながら過ごそうと思う。

今回の作品は、ひたすらに笑いを追求しているので舞台が初めての方でも大丈夫。より多くの出会いを求めて平日も毎日公演にした。ぜひ劇場に遊びに来て欲しい。

2007年4月21日 (土)

週末4公演は完売(当日券はちゃんとあるよ)

おかげさまで今週土日の4公演はすでに完売。さすがに最多ロングランとあって、平日はまだ席があるが、「公演中の口コミでさらに多くのお客様まに知ってもらうこと」こそがロングラン公演に挑戦する意味。あとは日々最善を尽くすだけ。

なお枚数限定ではあるが当日券は必ず用意しているので、どうしても週末しか観れない方は挑戦してほしい。この「必ず当日券を用意する」というのも、こだわっているところ。

公演は、おバカ全開でお客様と一緒になって大騒ぎしてますよ!

2007年4月19日 (木)

いよいよ公演スタート!

怒濤の2日間仕込みが終わり、いよいよ今日から公演。これまでで最多の16ステージ、12日間のロングラン。これまで支えてくれたお客様、そして新たに出会うお客様と過ごす12日間が始まる。

まずは今日の初日。「おバカ」をまじめにしっかり気合いを入れて演じるぞ!

2007年4月16日 (月)

RKB密着

昼からかぶりモノ作業。今日は一日RKBが密着取材。まずは倉庫に案内してかぶりモノ達を披露。明日運び出す準備で、いつも以上に散らかっている。この様子が映像で流れるかと思うとちょっと格好悪い。

倉庫の次はかぶりモノ作業の取材。いつものごとく「正月前の干支作りで大忙しの家族」みたいな風景。自分の部屋で作業しているので、本棚とかおもちゃ棚とかを見られるのが、これまたちょっと格好悪い。が、そんなこと言ってられないバタバタぶり。ソウタ、先生とボクの3人で必死に作業を続ける。きっと、このバタバタぶりも映像で流れると思う。

夜は稽古。今日は遠藤さんの音に合わせていくつかの場面を抜き稽古。ボクとしては昨日でOKなので、今日はゆったり稽古。基本自主稽古で、それぞれの役者と細かい部分の確認など。この様子も取材。あとゲネも取材とのこと。

10周年とあって新聞、雑誌、テレビなど色々な方が取材をしてくれている。作り手とお客様を結ぶ大切な役割。こうして協力してもらえるのは本当にありがたい。

さあいよいよ明日から小屋入りだ!

2007年4月15日 (日)

本番のつもりで

明日は夜だけの稽古、あさってからは小屋入りなので、しっかり準備して通し稽古が出来るのは今日まで。衣裳、小道具類も使っての通し。かぶりモノはつけないまま(ほとんどがかぶり慣れている役者達なので、小屋入りするまでかぶりモノを使うことはないのだ)。

連日通し稽古をしているので、全体としてはもう言うことはない。あとは小屋入りして実際に動いて確認とか、それぞれの課題をしっかりやってくれればOK。

2007年4月14日 (土)

通し稽古

各自で打ち合わせの時間を取ってから通し稽古。女子は衣裳のドレスをつけて動いていたが長いスカートに大苦戦。場面ごとに誰かが転がっていた。まあ、今のうちに転んでもらって本番迄に慣れてもらわないと。

男子も油断出来ない。今回も早変わりなど着替えが大変なので頭の中でシミュレーションしながら通し。ズボンをはく順番(レオタ、ズボン、さらに一番上にジャージと3枚重ね当たり前!)、かぶりモノを変えるタイミング、誰に着替えを手伝ってもらうかなど、色々考えないと。

しかし通すたびに「本当に今回はおバカだなぁ」と思う。「お蔵出し60分おバカ」とかはあったけど、120分間ここまでおバカ一筋なのは初めてかもしれない。ホント涙なしの最初から最後まで「おバカ一筋」。

2007年4月13日 (金)

福岡3点セット売却!

やはりというか、外資系投資会社(いわゆるハゲタカファンド)が福岡3点セットを売却した。相手はシンガーポールの政府系投資公社とか。「10年ぐらいはちゃんと保有するつもり」とか言ってダイエーから買っておきながら、たった3年で売却。まあ、そもそも外資系投資会社というのは、「短期で儲ける主義」だから、やっぱりねということか。

しかし昨日のジークスのニュースに、今日の「福岡3点セット売却」と、まるで4月公演にあわせるかのように経済が動いている。

今回の芝居と現実の連動は面白いよ。

2007年4月12日 (木)

ジークスにロフトが進出!

秋にはロフトが誕生するとか。ユーテクの失敗から始まり、「男の子向け」でしくじり、看板をオレンジに変えて「女子向け」にしてもやっぱりダメだったジークス。

今度のロフト進出でついに人気者に生まれ変わるかも。

もちろん、この辺のニュースも来週の公演には盛り込み済。お楽しみに!

2007年4月11日 (水)

誕生日と死

稽古のあとお誕生会。お客様からのメッセージやYS-11の食玩プレゼントもあり。こうして祝ってもらえるのは嬉しいね。どうもありがとう。今年の目標は、「人としてちゃんとする」にした。何をどうするかを書くと色々怒られそうなのでかけない。

ネットのニュースで知ったが、大好きな作家カートボネガットが今日亡くなった。「スローターハウス5」は映画も大好き。「母なる夜」は暇があると何度でも読み返す。「スラップスティック」「プレイヤーピアノ」「タイタンの妖女」「猫のゆりかご」もいい。というか、ホント全部好き。おバカで切なくてドキドキする素敵な物語の数々。

映像で一番影響を受けたのがモンティパイソンで、小説がボネガットだった。

公演が終わったご褒美に「追悼、小説一気読みマラソン」も加えよう。

2007年4月 6日 (金)

かぶりモノな日々

夕方からソウタが参加。ソウタが加わると「いよいよ本番か」と気合が入る。デリバリーローテーションで今日はカレー。適度に休憩をとりながら夜11時までかぶりモノ作り。昼は打ち合わせとかぶりモノ製作、夜は稽古。稽古休みの日は夜もかぶりモノ製作。

いよいよ寝る以外「全て芝居」の生活に突入。何とか寝る時間は確保したいところ。これはご褒美を増やして乗り切るしかない。

2007年4月 5日 (木)

分刻み&ぶら下げるニンジン到着!

午後から音響打ち合わせ。第1部から第4部の前半まではすでに打ち合わせ済で、残すは第4部の後半だけだったが、あまりのキッカケの多さに、予想以上に時間がかかってしまた。

夜は通し稽古。今日は第3部を通す。連日書いているけど、今回の作品は本当に「全編おバカ」。ギンギラはここから始まったんだよぁ。

稽古のあとは徹夜で原稿の続き。やばい、早くも分刻みな感じ。

今日はネットで注文していた本「スターウォーズ・スカルプティング・ア・ギャラクシー」が届いた。映画に登場するミニチュア模型の貴重な写真を集めた写真集で、これまで洋書でしか出ていなかったやつ。今回、映画公開30周年を記念して限定4000部という貴重本。もちろん速攻予約していた。

公演が終わったら楽しむご褒美の一つであり、目の前にぶら下げるニンジンでもあるので、透明のビニールパックは破らずに、あえて目立つところに置く。

2007年4月 4日 (水)

通し稽古

昨日の夜から徹夜でパンフのデータ作り。データが重くてなかなか作業が進まない。この手の作業を続けてマシンが故障する事が多いので、まめにバックアップを取りつつ、あとアナログ世代なので「しっかり頼むぞ」などと本体をなでたりしながら作業。

午前中仮眠をとって午後からはかぶりモノ作業。

夕方からは稽古。今日は全4部構成のうち、第1部と第2部を通す。いつも以上におバカでいい感じ。明日は第3部を通す予定。

2007年4月 3日 (火)

昨日の今日なので

忙しさ全開の日々。でも今日は途中で休んで公園に行き花見をする。花見といっても10分ぐらいのプチ花見。昨日の今日なので、桜を見ると叔父を思い出す。これで今年の花見は2回目。1回目は、1日の稽古帰りにたまたま同じ方向に帰っていたメンツで、「せっかくだから」と急きょ開催した。コンビニでビールとつまみを買って中央公園でワイワイガヤガヤ。どさくさで1時間ぐらいだったけど、何とも楽しい花見だった。

約10分ほどで家に戻り、またかぶりモノへ。夜は稽古。明日からの通しに備え細かい部分の確認など。稽古のあとはアンミックスで石川さんと今後の話。

2007年4月 2日 (月)

葬式のため日帰りで東京へ

叔父の葬式に出席するため朝7時の飛行機で東京へ。11時からの式に間に合うためには、この始発に乗る必要があった。急なことでチケットをとれるか心配だったが、ネットで調べたら、何と一席だけ残っていた。最後の一席を予約したことを家族に話すと、「それは叔父が待っているって事なんだろうね」としみじみ。うん、そうかもしれない。

東京に着くと桜が満開。園芸をしていた叔父にとって、この光景は何よりだったと思う。体がだんだん動かなくなるという難病で苦しんでいた叔父。その病気のせいか火葬されたあとに残った骨は驚くほど少なかった。親族でその骨を骨壺に移し、初七日まで済ませ、そのまま食事会。にぎやかなことが大好きな叔父のためにそれぞれ酒を酌み交わしつつ思い出話。

最終便で福岡へ戻る。空港には不具合が続くボンバルディア機がいた。すぐそばには引退したばかりのYSさんもいる。並んでいる2機を見ていたら、「しっかりせんか」と説教するYSさんの姿が浮かんできた。着陸してから滑走路を移動している間、頭の中では「ボンバル君とYSさん」のショートストーリーが始まっていた。いつか実際に芝居にするかも。

日帰り東京であっという間の一日だったが、生き死にを見つめる短くも貴重な一日だった。

2007年4月 1日 (日)

第2弾DM発送!

新作パートがどんどん増えて全体の上演時間が120分になったので、そのお知らせハガキを出すことにした。週末に発送準備を済ませたので、今週中に届く予定。こうして第2弾DMを出すのも久しぶり。

おかげさまでチケットは週末からどんどん売り切れている。全16ステージと今までで最大規模の公演、10年間の感謝を込めて全力で120分笑わせるからね! 2007年03月31日 さよなら井筒屋  

ひたすらかぶりモノの日々。夕方から井筒屋内へ。いよいよ今日で閉店とあって店内には天神FMの特設ステーションが出来ている。約10分ほど出演して井筒屋のことをしゃべる。もちろん「井筒屋のかぶりモノをかぶっての出演」。ラジオで見えないとか関係なし。 最終日というメモリアルな日に「店内で井筒屋になれる」なんて光栄なこと。

売り尽くしで全員が着ていた井筒屋のはっぴを記念にもらったので、4月公演で、ぜひ井筒屋さんに着てもらおうと思う。

大塚ムネトの不定期日記