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2006年11月

2006年11月29日 (水)

エルフ30周年イベント

午後から西鉄ホールでEP(ソラリア広報誌)の取材をうける。「天神の過去と未来」について色々喋った。思ったより長く喋ってしまい、エルフイベントの集合時間3時にちょっと遅刻。いそいで会場のイルパラッツオへ。今日の演目は「女ビルの一生」に、現在の天神の場面を書き加えた約25分のバージョン。

夕方までにリハが終わり、本番は夜8時過ぎからと時間があったので、皆でキャナルへ遊びに行く。デザートミュージアムでは、全員が違うデザートを注文し、お互いに試食。その後は無印良品によって、コガキョ提案の、「お互いが欲しいモノを買いっこ」する。

10月の岩田屋70周年記念公演から始まった秋の活動が今日で一区切りなので、その達成感もあって、みんなで大騒ぎ。油断して再集合に遅れそうになり、全員でキャナルから、イルパラッツオの控え室までダッシュ。無事イベントを終えて、倉庫片付け組と共にギンギラ倉庫へ。さらに片付けメンバーと飲んで、今年を振り返る。

ホント、みんな良くやってくれた。お疲れでした。

2006年11月28日 (火)

アンケートその2

毎回アンケートを読んで思うのは、本当に幅広いお客様が来てくれているんだなぁと言うこと。世代は小学生からご年配まで、地域も県内だけでなく、関東関西まで広がっている(この広がりは、パルコで上演したことが大きい)。あと、今回は、久しぶりのお客様も来てくれていた。10周年だからだろうか。

昔から熱烈にギンギラを観てくれているお客様の中には、「笑いだけをやってくれ」と書く方もいる。そもそもコントライブから始まったから、こういう意見が出るのも当然かもしれない。

もともとギンギラは笑いだけを追求していた。セリフもフリとオチだけ。よく書くけど、ボクの代表作である「天神開拓史」を書いた時、当時のプロデューサーに「ギンギラに涙はいるのか?」って聞かれたぐらい、笑いだけをやっていた時期もある。

今のボクが目指すのは、笑えて泣けて楽しめる「地元密着エンターテインメント」。笑いほど奥深くて難しいモノはないと思うけど、笑い以外の表現にも興味があるのだ。幸い、今の路線になって、それまでの動員を遙かに超えるお客様が来てくれるようになり、現在も観客動員が増えている。この支持はボクの大きな支えになっている。

今後も、公演ごとに、その作品カラーを明確にして、様々なお客様のニーズに応えていきたい。「おバカオンリー」もやるから期待しててね。

2006年11月27日 (月)

アンケートその1

誠に勝手ながら、今日は完全オフ。部屋でゆっくり公演アンケートを読みながら過ごす。ありがたいことに、ギンギラのアンケート回収率はかなり高い。少なくても半分、時には7割を超える方が書いてくれている。今回3000人を超えるお客様が来てくれたので、アンケートもかなりの数。

お客様とギンギラをつなぐ大切なアイテムなので、じっくり時間をかけて読む。たとえ短い文章でも、その行間、これまで観てくれた回数、どこから来てくれたかなどから、「書かれていないメッセージ」を読みとろうと時間をかける。

会場の反応から、喜んでくれているのは十分伝わってきたが、改めて文字で「良かったよ、楽しかったよ」と書いてもらえるのは、やはり嬉しい。

2006年11月26日 (日)

最終日

10周年に向けての「前夜祭的お祭り公演」も今日まで。連日、大盛り上がりで、本当に嬉しい(日々の詳しい出来事については、公演が終わってから更新するので・・・連日全力投球なので、帰ってきたら力尽きるように寝る日々が続いていたんだよ)。

この文章は、今朝起きて書いている。「楽しく劇場に通う日々」が今日までかと思うと寂しくもなるが、これだけ盛り上がったから悔いはない。さあいよいよ最終日。

今日も大暴れするぞ!

2006年11月25日 (土)

観てもらいたい方

ボクが震電で演じている役は、学徒動員で震電を目撃した設定。この役は、実際に学徒動員で工場に行っていた方に取材して生まれた。この方は現在77歳で、当時は中学生だったとのこと。ボクの役は、この方の話を聞くことが出来たからこそ、生まれた役とも言える。

今日の公演をその方が観に来てくれた。終わった後には楽屋に案内して、「この方がボクが演じている役のご本人ですよ」と紹介。みんなも感動している。しばらくお話を聞いて、最後にみんなで記念写真を撮る。

お客様はもちろん、関係者の方にも喜んでもらいたいと思いながら芝居を作っているので、こうして喜んでもらえて良かった。

2006年11月24日 (金)

ゆっくり小屋入り&開演15分前のお楽しみ

今日は夕方からの1ステのみ。なので集合は午後から。いつも書くけど、こうして劇場に通う日々は幸せだ。チケットもすべて完売しているし、あとは日々ステージに立ってお客様の前で全力を出すだけ。

今日の本番も良い感じ。そりゃあライブなので、色々ハプニングは起きるが、そのハプニングまでも楽しい。

なお恒例の記念写真大会は、開演15分前からの10分間。今回は、普段登場しない「スペシャルなキャラ達」が登場する。この15分前の記念写真大会から「大ギンギラ博覧会」というわけだ。

というわけで、早く来てね!

2006年11月23日 (木)

まさかのポロリ

夜公演で、まさかのポロリが起きた。帽子型のかぶりモノをかぶった役者が、勢いよくお辞儀をした瞬間に、頭から落ちてしまったのだ。ちょうどボクが一緒に出ている場面だったので、マッハでボクが拾って進行。こういうハプニングもライブならでは。

終わった後は楽屋でスタッフ・関係者も集まって全員で乾杯。さっそくポロリで盛り上がる。こういう飲み会がにぎやかなのは、みんなも気持ちよく本番が出来ているからこそ。お客様の評判も良いし、ホント嬉しい。

解散したあとは、東京からのお客様と飲みながら作戦会議。来年も面白くなりそうだ。

2006年11月22日 (水)

初日

昼からゲネ。小ネタから映像、シリアス作品まで、まさに「おバカからシリアスまで」というチラシコピー通りになっている。全体の上演時間は90分。予定通りのちょうど良い時間。盛りだくさんにワイワイやるのは、90分ぐらいがちょうど良いと思うんだよね。内容のバランス、全体の構成も気に入っている。今回は、観てもらうのが楽しみ。作品の幅の広さに驚くと思う。

いよいよ初日。開演前恒例の記念写真大会から大盛り上がり。お客様の「待ってたよ!」という気持ちが伝わってくる。ありがたいことだ。ホント、ギンギラはお客様に支えられている。

「90分間、会場と一体になって大騒ぎ」という感じの初日だった。うん、良い感じ。

2006年11月21日 (火)

おかげさまで前売りはすべて完売

朝からホールへ。9時に集合して10時からキッカケスタート。前半が段取りも多く大変なので慎重に何度もくりかえす。ちょっとおバカなパンフも刷り上がり、夕方に到着。オリジナルグッズのTシャツや、前回、あっという間に売り切れたトートバックも着く。

頭の中にあったボクのイメージが、役者達によって演じられて、さらに照明と音響、特殊効果などが加わり、どんどん形になっていく。いつもそうだけど、小屋入りして完成していく様子にはたまらなく興奮する。そして、いよいよ明日お客様に観てもらえるかと思うと嬉しくて仕方がない。

チケットを買って待ってくれているお客様、会場で待ってるよ!

2006年11月17日 (金)

かぶりモノ最大の作戦

稽古前最後の休み。誠に勝手ながら今日1日は、すべての予定を断り、ただひたすらに「かぶりモノ」を製作する日とさせてもらった。何としても完成させなければ。最悪、今日で「すべて完成」が無理でも、本番日から逆算して間に合うところまで作業を進めなければ。

次々作っていけば、いつもなら十分間に合うペース。問題は震電。今回の新作の主役で、その形が大きな特徴だが、この震電の、「らしさ」をちゃんと表現しながらかぶりモノにする作業が難航しているのだ。いくつかプロトタイプを作ってみたが、スマートさがなかったり、形を追求するととんでもなく大きくなったり。

朝7時から作業を初め昼過ぎにようやく納得のいく出来に。あとは量産するだけ(状況に応じて違うパターンで登場するのだ)。幸いにも天気は快晴、風も微風。絶好のスプレー日和。さらに夕方に援軍のソウタも到着。ちょっとハラハラしていたが、かぶりモノ製作最大の山場である今日を無事乗り切った。

2006年11月16日 (木)

通し稽古は続く

今日は「お蔵だしネタ」と「震電」を通す。今回のギンギラ博覧会のコピーは「おバカからシリアスまで」。通常の公演では、一つの作品に、おバカからシリアスまですべてを盛り込んでいて、その幅広い表現がギンギラの特徴。

今回は、お蔵だしコーナーに「おバカ」を集約し、震電に「シリアス」を集約。「女ビルの一生」は、おバカとシリアスがほどよく混じった、ギンギラらしい作品。

両極を一度に通して、自分でもその幅広さが楽しい。

2006年11月15日 (水)

今日も通し稽古

まずは「女ビルの一生」を通す。今回マダム役は、立石さんと、久々の瀬戸さんのダブルキャストなので、通しも2回。2回といっても約20分ほどの短編なので、あっという間。つづけて通すと、「それぞれの持ち味」が出ているのがわかって面白い。良い感じに仕上がってきた。

ちょっと休憩をとって次は「幻の戦闘機 震電」を通す。「演出チェックの目線」と「自分の役への集中」の狭間で一苦労。まあ、これはいつものことだけど。通すことで、各場面がくっきりしてくる。こっちも良い感じ。この調子で行けば大丈夫。

帰ってきてから、YSに会いに行った映像の編集作業。ざっと編集はしていたが、思い切って短く編集し直す。で、テープに書き出そうとしたら音声がとぎれて何度やっても、うまくいかない。朝方までかかって何とか終了。この時期に徹夜は辛い・・・。

今日の西日本新聞に、岩田屋の速水社長と新天町の理事長の対談が出ていた。途中、速水社長が70周年記念公演のことを「大好評だった」と語ってくれていた。お客様はもちろんだが、登場キャラを支えている現場の方にも喜んでもらいたいと思って芝居を作っているので、こうして喜んでもらえるのは本当に嬉しい。

「11月公演もお客様に喜んでもらうぞ!」と、気合が入った。

2006年11月14日 (火)

忙しさピーク

午前中コンパス新連載の写真撮影。西鉄100周年に向けての第1回目は渡辺通りについて。なので天神で撮影。一応、北側と南側の両方をロケハンして、やっぱり南側かねぇということに。人の量も全然違うし。

撮影のあとは家に帰ってかぶりモノの追い込み。そして夕方から稽古。今日は通し稽古。 うー・・・忙しさピーク。

2006年11月13日 (月)

稽古は休みでも大忙し

昨日から徹夜で作業。昼間に仮眠をとって夕方から音響打ち合わせ。いくつか仮で決めていた部分を決めていく。いつもながら遠藤さんは、PowerBookから次々音を出していく。いいなぁMac。アラマッキーもカメラマンのゲンさんもMac使いだし。ちょっとMacBookの黒が気になってるんだよねぇ。

夜はソウタが来てかぶりモノ製作。

途中デリバリーのカレーを食べながら休憩。NHKの特番見る。「チャップリン映画のNGフィルムが大量に見つかった」ってやつ。これが面白かった。病院のコントで、最初は看護士として登場するが、どうもうまくいかないので酔っぱらいに設定を変えて撮り直してるのとか、撮影中に役者へのダメ出しで怒り撮影を止める姿など、貴重な映像が次々と登場。

一つのシーンを完成させるまでに何度もテイクを重ねる、凄まじいまでの「笑いへの執念」。

最後までじっくり見て、さらに巻き戻して繰り返し見たかったが、今日は作業がメイン。しっかり録画しているので、本番が終わってからゆっくり見ることに。気分的には、このままチャップリン映画大会を開催して徹夜したいぐらいなんだけど。で、ひたすらかぶりモノ製作。

2006年11月12日 (日)

部分通し

震電を場面ごとに通す。立ち位置や動きなどを細かく確認。脚本の段階では、「細かく計算して場面構成」しているが、実際に動いていると、別のアイデアが浮かぶこともある。そうすると、自分の中で、「計算重視派」と「ひらめき重視派」がぶつかり合う。

で、最終的にはみんなの意見も聞きながら場面を確定させていく。

ただ、すごく早いテンポで「自分の中会議」が進んでいるから、次々みんなにアイデアを投げる事が多い。うける方はかなり大変だと思うけど、のってくるともう止まらないんだよねぇ。

今日も別件あって早く稽古を抜けるはずが、全力疾走で忘れてしまい、稽古場を出るのがギリギリになってしまった。次の現場へ急ごうとしばらく走ったところで、自転車で来ていたことを思いだす。ああ、始まった!芝居が近づくと、日常のことがどんどん抜けていく・・・。「自分の中会議」で頭をいっぱいにしながら、日常を「なんとなくやり過ごしているから」だろうなぁ。熱中しすぎ病とでも呼べばいいのか・・・。

へこみながら稽古場へ戻リ、改めて自転車で移動。

2006年11月10日 (金)

特効打ち合わせ

ひたすらかぶりモノ。今日は舞監松元さん、特効の新名さんと打ち合わせ。毎回必ず新しい仕掛けを使うことにしているので、今回の仕掛けを相談。あと定番のスモーク演出について。新名さんとは、嘉穂公演で仕事を発注して以来だが、「演出意図にそった煙」を見事に出してくれる、頼りになる方なのだ。

プロってのは、「出来ません」を言わないんだと感動させてくれた人。

2006年11月 9日 (木)

デザイン家電

お気に入りのデザイン生活雑貨メーカー「ダルトン」のHPを発見。 http://www.dulton.com/contents/contents.html ちなみに、ここ何年かメインで使っているアームライトはこれ↓ http://www.dulton.com/lighting/lighting_d/lighting_c/lts133.html

このHPは知らなかった。シンプルでメタルぽいのや、レトロ風なものなど、商品リストを見ていたら欲しいモノばかり。で、ペンダントライトに一目惚れ。そう言えば今使っているアームライトも雑貨屋で見つけて衝動買いしたものだった。悪いなぁと思いつつ、それまでメインで使っていたライトと取り替えたんだよなぁ。

2006年11月 8日 (水)

ルールブック

稽古前に取材。市長選がらみで「天神のあり方」についてのインタビューを受ける。今の天神は、「人が快適に過ごせる許容量」を超えているのではないかという話をする。ここまで人が増えると、もはや、それぞれがバラバラなことをしていられる状況ではない。快適に過ごすためにも、各世代が少しずつ我慢するルールが必要なのでは・・・みたいな話など。ちょっと話が脱線して、「団塊の世代に「ガンコ親父の会」を作ってもらい天神のあちこちでルールを守らないやつを叱りとばしてもらったら」とか。

記者さんからの、福岡は支店が多く外から人がどんどん入ってくるが・・・との問いには、有無を言わさず福岡のルールに従ってもらえばいいのだと、なんなら「これが福岡・博多の快適ルールだ」みたいな分厚い本を渡せばいい・・・と、これまた勝手なことを喋る。おしかりの声もあるかもしれないが、ボクはかなり本気でこう思っている。

2006年11月 7日 (火)

全力疾走中

昼はかぶりモノ夜は稽古の日々。もう一日中全力疾走してるみたい。夕方からは印刷所の方とパンフの打ち合わせ。何しろ今回のパンフは「ちょっとおバカ」なので相談しながらの作業。稽古前に皆でパンフ見本の文字チェック。みんなも見本を喜んでくれていた。うん、いいぞ。お客様も喜んでくれるといいなぁ。

稽古の途中で無性に腹が減る。そりゃそうだ、一日全力疾走中、いくらエネルギーを補給してもすぐに足りなくなる。が、疾走中のため買い出しに行く暇がない。しかたなく休憩時間に「だ・・だれか・・・食べ物を恵んでくれ・・・」とせがんでみたら、ユッキーが「ドーナツが2つありますから両方食べていいですよ」と言ってくれた。迷わずもらいバクバク食べる。

みんなに、「最若手から食べ物をせがむ主宰なんて・・・」と笑われてしまったが、おかげでいい感じにエネルギー補給が出来た。後半の稽古もバリバリ進んだよ。

2006年11月 6日 (月)

パンフもおバカに

今回は、パンフにも遊びの要素を入れている(どういう遊びかは当日もらってからのお楽しみ)。大変なのは、文字レイアウトを担当してくれた劇団轍の杏野さん。ボクが絶好調で徹夜作業をしていたら、早朝5時過ぎにパンフの見本データが送信されてきた。ホントお疲れ様でした。

頼まれている原稿を今のうちに片付けつつ、夜はスタッフ会議。舞監松元さん、照明アラマッキー、音響遠藤さんとボクの4人。打ち合わせは、7時から始まり、途中メシを食べながら深夜0時まで。舞台の仕掛けにも毎回新しいことに挑戦しているが、ちょっと今回の案は無茶(そしておバカすぎる)かも。さてどうなるか、こっちも楽しみ。

大塚ムネトの不定期日記