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2006年3月

2006年3月20日 (月)

地震から1年

ずいぶん昔の事な気がする。中止はへこんだが、東京物語、ギャラクシー賞、パルコ決定、初ツアー、リベンジ公演、と充実してたからね。

今日は、まず天満宮にお参りに行ってから天神へ。去年は避難してきた人々であふれて、緊張感に包まれていた警固公園も、今日はカップルや休憩のOLがノンビリと過ごしている。一人しみじみ国体道路を散歩しながらしばらく天神を歩く。

相変わらずの騒音なので、散歩したあとはピクニックの事務所で脚本の大詰め作業。クライマックスシーンの修正など。

今日は街を実感する一日だった。

2006年3月17日 (金)

スタッフ会議

相変わらず昼間は改装工事でうるさい。公演前でなければ、自分が住んでいる建物がきれいになる事を喜べるのだが・・・。こんな苦難が待ち受けているとは思いもしなかった。

騒音をさけて夕方からスタッフ会議。今日のメンバーは、舞監松元、照明アラマッキー、音響遠藤、演出助手田坂とボクの5名。途中田坂が用事で抜ける。宅配ピザの到着が遅く、夕食抜きになってしまった田坂がちょっとかわいそう。なのに、アラマッキーは「ピザの写メ」を撮って、だめ押しで田坂に送信。しかも本文なしの画像だけをいきなり送りつける。まったく、ひどい大人だ。まあ、ボクも笑っていたので同類なんだけど。そのメールを笑って見たという田坂が一番大人だ。

今日のところは深夜零時を過ぎたところで終了。ギンギラはキッカケが多いから大変なのだ。

2006年3月16日 (木)

今日も取材

以前、「アイランドシティとアートについて」という会の委員だったので、その関係からの取材。「建物が出来たところで安心してはダメで、ハード面だけ整備しても、人は寄りつかない。天神がもつワクワク感や、博多の祭り・伝統など、形ではない部分の充実が重要。そこにアートの役割がある」みたいなことを答える。ちょっとお約束なコメントだけど、実際そう思うし。

2006年3月15日 (水)

支えてくれると言えば&週末6公演売り切れ!

もう声を大にして宣言する。ギンギラは西鉄ホールに育ててもらった「西鉄ホールっ子」だ。だから、誠に勝手ながら西鉄ホールは自分の家みたいなもの。このホールで公演を打つのが基本で、時々嘉穂劇場やパルコ劇場などの親友の家に遊びに行く。

でも、自分たちが帰る場所は、ホームグラウンドは、西鉄ホール。だからここでの公演回数が増えていくのが本当に嬉しい。今回は仕込みをいれると半月劇場に通う。早く1ヶ月通えるようになりたい。

と言うか住みたいぐらい。

※おかげさまで週末6公演分の前売チケットは売り切れました。 なお、平日公演も曜日によっては残り少なくなっています。全席指定ですので、良い席はお早めに!

2006年3月14日 (火)

今日の取材

稽古前の取材は朝日新聞の長友さん。新北九州空港の事と新作の話など。長友さんはパルコまで駆けつけてくれて、初日のハプニングを目撃し、成功を祝う初日打ち上げで涙ぐんでくれていた人。公演規模が大きくなったのも、こうして支えてくれる方々がいてくれるからこそ。

ちょっと古いけど、「ねるとん」に例えた空港話は好評だったよ。

2006年3月13日 (月)

演出部みたいな

今回客演の田坂に演出助手を頼んでいる。これまでは全て1人でやっていたので初めての試みだが、パルコなどのツアーを経験して、「この規模まで大きくなると、もう全部を一人でやっている場合ではないなぁ」と痛感したのだ。

制作もあんみつ姫の石川さんや、ピクニックの堀さんに協力してもらっているし、衣裳も外部に頼むようになった。いつも書いているが1万人に観てもらうのがとりあえずの目標なので、それを実現出来る制作体制を色々探っているというわけ。

早速夕方からのスタッフ会議に同席してもらい夜までたっぷりミーティング。おわった後はファミレスで食事。初会議の感想を聞くと規模の大きさに驚いていた。いい機会なので、盗めるところはどんどん盗んで欲しいと思う。

2006年3月12日 (日)

殺陣中心の日

今日は殺陣を中心に稽古。初めて立ち回りを芝居に取り入れた時は、みんなおっかなびっくりでなかなか覚えられなかったが、さすがに慣れてきた今は、その日のうちにある程度こなせるようになっている。「少しずつ高度な技に」と、次賀君の指導もさすが。

稽古がおわった後は行けるメンバーで、高砂の煮込み2号店へ。川口の「ある体験談」でかなり盛り上がる。川口の許可が出たら詳しく書こうと思うけど、絶対許可は出ないだろうなぁ。

2006年3月11日 (土)

ガガガガガ・・・

と、うるさくて家にいれない。家にいるのがイヤで、虫歯の治療を決心したほど。早く行かなければと思いながら、忙しさを言い訳に2年ぐらいほったらかしにしていた虫歯だったので、「歯医者に行く決心をさせてもらったこと」だけは騒音に感謝。

午後からパッチワークス。あ、これについては、「家にいるのがイヤだから観た」とかじゃないからね。ちゃんと観たいという意志に基づいての行動ですから。誤解のないように。

面白かったよ。椅子代わりの箱が収納されている舞台とか、合間に入る映像とか(プロジェクター3台!うちだって1台しか使わないのに!)、かなり凝ってて、で、ちゃんと凝って世界を作った中で、3人が遊んでいる。ただ、どこまでがアドリブかわからないような緩さが、せっかく作った世界を壊しそうになった時があった。ウリに出来る緩さと、やらない方がいい緩さの使い分けが出来たらいいのに・・・と老獪なボクは思う。でも、そんなことを気にしない若さがいい。

若手は「周りなんか気にせず好きなだけ大暴れ」すればいいのだ!

夜の稽古前に毎日新聞の取材。新北九州空港について聞かれる。文化担当ではない部署の記者さんだったが、たまたま「翼をくださいっ!」を観たのがキッカケで取材を思い立ったとのこと。

ボクは、マスコミなどの情報を発信する側で「演劇とつながりがある方」は、実は少ないのではないかと思っているので、こういう出会いは嬉しい。演劇にアンテナを張っていないお客様を巻き込むには、まず「アンテナを張っていないお客様に情報発信している方」を巻き込まなければ。

2006年3月 9日 (木)

上と横からドリルの音・・・最悪の環境

借りているマンションの改装工事が始まった。朝から夕方まで一日中ドリルで壁に穴をあける音が響いている。ボクの部屋は一番上の角部屋なので、屋上と横から「ガガガガ・・・・」という凄まじい音が響いてくる。ダブルドリル攻撃。時々反対の壁から響いてくる「トリプルドリル攻撃」もあり。もうね、どんな怪獣だって、倒せる凄まじい破壊力。

もう降参。うるさすぎて全然考え事なんか出来ない。

困ったことに、工事の終了予定は5月。ということは公演中も工事まっただ中。まあ、公演が始まってしまえば劇場に通う日々なのでかまわないが、問題は、公演前の大切な今。「まさに今、この瞬間!」。あーもう、どうしよう・・・調子に乗って夜中に作業したら昼は寝れないし、睡眠を確保すると、昼間とても家にいられない。資料やその他諸々に囲まれての作業なので「ちょっとファミレスで」というわけにもいかない。日々修正や演出プランなど、考えることは山ほどあるのに、この騒音で全然集中出来ない。まさか、こんな試練が待ち受けていたとは思いもしなかったよ・・・。

今日は昼からNHKで、夕方はスタッフ会議とずっと外だったからいいが・・・ああ・・・明日が怖い。

2006年3月 8日 (水)

殺陣&ぴあ取材&パッチワークス

今日の稽古は次賀君による殺陣指導。いつものようにボクは「場面全体のイメージ」を伝え、細かい手数と構成を任せる。次賀君に殺陣をやってもらっている間、ぴあの取材。4月からネットで配信する分の取材で、1時間ぐらいインタビューを受ける。担当の方は、長年ギンギラを応援してくれている方で、パルコの成功をまるで自分のことのように喜んでくれていた。ギンギラは本当に沢山の方に支えられている。

明日から、今回客演の田坂・川口がやっているユニット「パッチワークス」の公演が始まる。会場は夢アール。今回は星新一のショートショートを元に短編を上演するとのこと。

ちなみにボクの星新一との出会いは小学6年生の時の「気まぐれロボット」。その後、フレドリック・ブラウンやロバート・シェクリィを読むキッカケとなり、バリバリのSF好きになった。星新一が新訳した「フレドリック・ブラウン傑作集(今は無きサンリオSF文庫から1982年に発売)」はボクの宝物で、今でも年に1度は読み直している。収録されている中では、「星ねずみ」が一番好きかな。

さてさて、若手が星新一の世界をどう表現するのか、とても楽しみ。

パッチワークスHP  http://www.k2.dion.ne.jp/~uresen/patch.htm

2006年3月 7日 (火)

NHK取材&配信始まる

大橋の夢アールにて稽古。あさって出演するNHKの番組用に事前取材の方が来る。放送当日のスケジュールを確認して、稽古風景を撮影。東京物語などで、これまでにも出演している番組だし、キャスターの方とは、志の輔さんと飲んだ時にご一緒していたので、何となく気は楽。

取材に立ち会っていた堀さんから、共同通信の配信記事を載せた新聞を渡される。日本海新聞と下野(しもつけ)新聞。ちなみに日本海新聞は鳥取、下野新聞は栃木の新聞。どちらも「今うけているモノ・・・」みたいなコーナーで写真付きの紹介。

鳥取や栃木でギンギラの話題が出るなんて思ってもいなかった。果たしてボクらの情報はどう受け取られるんだろうか?

これからも各地で配信記事が出るとのこと。次はどこだろう?

2006年3月 3日 (金)

永久保存と言うことかな?

東京にある、財団法人放送番組センターと言うところから、「福岡天神モノ語り」を保存したいとの通知が届く。もちろん承諾の返事を出すので、たぶん2、3ヶ月後ぐらいからは、横浜にある「放送ライブラリー http://www.bpcj.or.jp/」で保存、公開されることになると思う。

自分が書いたラジオドラマがこうして残るなんて嬉しい。

「これから先、どれだけのモノをボクは残せるんだろうか」と、ふと考えた・・・。うん、まずは4月のスーパーマーケット三国志を成功させることだ!

2006年3月 2日 (木)

気がつくと12時間

早朝から修正作業を始め、何とか稽古前までに終了。食事もせずに12時間近くぶっ続けの作業だったが、苦にならず。「どうしていいかわからない、0からの作業」ではなく、「具体的に方法が見えている、より良くする作業」なので、作業するほど気分が良くなるのだ。

肉体的にはヘトヘトだが、気分はいい。さすがに軽く食事をしてから稽古場へ。読み合わせもいい感じ。「全員のダメ出しを受けて修正、乗り越えた結果」なので、イメージもしっかり共有出来ている。

2006年3月 1日 (水)

上演時間は・・・

2時間にしたいが、今のままでは超えてしまいそう。今日の稽古で、どの設定を減らそうかを相談。いいアイデアがいくつも出たので、その案を踏まえつつ「それぞれの面白い場面をそのままに、でも全体を短く」というミラクルに挑戦することにした。さすがに疲れていたので、ボンヤリとした設計図をイメージして仮眠を取り、早朝から一気に修正作業をしていく。

何度も修正を加えていく中で生き残っている場面ばかりになったので、本当にどのシーンも気に入っている。

大塚ムネトの不定期日記