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2004年10月

2004年10月31日 (日)

まるで工業製品

西日本新聞で連載中の「食 くらし」という記事。これを読むと、食品が、いかに添加物だらけかという現実を突きつけられる。「食品=自然のもの」というのが、自分の思い込みでしかなかったことに気づかされてかなりショック。

そうか・・・工場で作られる製品に近いんだなぁ。

2004年10月30日 (土)

今日は昼から稽古

時間がたっぷりあるので、最初から場面ごとに細かく稽古。最近やっていなかった場面とか細かいところが保留になっていた場面などを繰り返して「明日本番でもOK」と言うぐらいまで仕上げていく。

長時間稽古をしていると肉体的には疲れるが、どの場面も面白くなっていくので精神的には楽しい。ただ楽しすぎて時間を使いすぎた場面も多く、予定していた分を全て稽古出来なかった。ちょっと焦る気持ちもあるが、今日のような稽古はとても重要なので、明日もこのペースでいこうと思っている。

「明日終われなくても月曜日があるし」ぐらい開き直って、焦らずいかなければ。

2004年10月29日 (金)

本番前最後の休み

当然のんびりなんてしていられない。昼12時からの華丸大吉コンビと打ち合わせをして、その後もいくつか打ち合わせが続く。途中、100円ショップで使えそうな素材を買ったのは良いが、おもちゃの刀とかが山のように入った袋を持って打ち合わせに行くことになってしまい、どの担当の方にも「なんですかそれ?」とツッコミを受けることに。

夕方までに全て済ませて帰宅。今日も最低3個はかぶりモノを完成させなければ間に合わない。作業に熱中し、気がつけば夜中の2時を過ぎていた。

こうして「全然休めない」休みの一日が終わった。

2004年10月28日 (木)

実現するか?

稽古前に特効の新名さんと打ち合わせ。舞監の横山君にも同席してもらって細かい部分を詰めていく。前回の打ち合わせで「ちょっと無理かもしれないクライマックスの仕掛け」について相談していたのだが、早くも実現可能な方法を考えてくれた。すごいよなぁ・・・さあ、あとは予算の問題だけ。

残念だが、一番の理想型をそのままやる予算はないので限られた金額の中でどうすれば効果的かを相談する。シビアな問題だが、仕事なんだから当然のこと。その代わりと言ってはなんだが、お題を出せば必ずと言っていいほど実現してくれる頼もしい存在だ。

2004年10月27日 (水)

だってギンギラ史上最大の規模だし

今日は授業が夜まであるので稽古を休ませてもらう。あとは学校の方を休むので、稽古に支障が出るのは今日だけ。

稽古は、前半を通してもらったが、かかった時間は1時間30分強との事だった。という事は芝居の中身だけで2時間30分という事になる。場面転換や、芝居の間など、長くなる要素は色々あるので、何とかあと10分ぐらいは短くしないといけない。

でも昨日も書いたように、どの場面も大好きなので困っている。うーん、どうしよう。 

2004年10月26日 (火)

後半を通す

殺陣や場面転換の段取り確認のため、芝居の後半部分を通してみた。かかった時間は約1時間20分。通しといいながらも、気になったところは止めて細かく修正しながらだったので、止めずにやっていれば約1時間と言うところか。

さて問題は、前半部分がどれくらいの長さになるかという事。全体の上演時間は2時間30分以内が目標なので、という事は1時間30分以内でないと困るのだが・・・。

ボク個人としては「やりたい事を全部詰め込んだ4時間バージョン」を上演したいぐらいの気持ちでいるが、なにしろ制作から「昼公演と夜公演の間の時間から考えると、2時間30分でまとめてくれないとお客様の入れ替えが出来ません」と注文が出ていて仕方がないのだ。

ああ・・・どの場面も気に入っているし、これ以上は短くしたくないんだよなぁ。前半部分が1時間30分以内でありますように。

2004年10月25日 (月)

「12月の前に、今を何とかしろ!」って関係者に怒られそうだけど

12月にマーク・ニューソンがデザインした「talby」という携帯電話が発売になる。アルミボディにシンプルなデザインと「お、これなら機種変更してもいいかなぁ・・・」と思っていたのだが、気に入ってたアルミの外装が、じつは塗装だとわかりちょっとガッカリ。新しいバッテリーが手に入らないので、「機種変更やむなしかなぁ」という気持ちにはなってるんだけど、長年使ってきたカシオC303に愛着があるので、ちょっとやそっとのデザインでは心が動かないんだよねぇ。

でも、充電してもすぐ電源が切れる状態なので、打ち合わせが多い公演前は本当に困る。今日も、大事な話の途中で切れてしまったし・・・。

12月に機種変更するかなぁ。

2004年10月24日 (日)

待ってくれているお客様を支えに

いよいよ本番まであと20日。連日の稽古で疲れているだろうし、風邪をひかないようにきちっと睡眠をとって、喉に気をつけて、酒を控えてと体調管理も大変だと思う。でもこの20日間を頑張れば、お客様が待っている嘉穂劇場で存分に芝居が出来る。切符もすでに売れている。あとはボクらが頑張るだけ。「お客様が切符を買って待っててくれている事」を支えに、しっかり頑張ろう・・・みたいな事を稽古終わりにみんなに話した。

地方で演劇をやると決心したとき、「食えないし、環境も悪い、でもそれを言い訳に自己満足に甘んじることなく、自分に厳しくプロとしての意識を持たなければ」と思いここまでやって来た。何とか今の立ち位置までくる事が出来たのも、この覚悟があったからだと思っている。

2004年10月23日 (土)

実験君

カゴメから発売されている「豆」というパック飲料にハマっている。大豆をそのままジュースにしたというのが売り物で、どろどろした舌触りは、まるで豆腐をそのまま飲んでるかのよう。嫌いな人は「うえー」と思うかもしれないが、豆腐、納豆、豆乳と大豆大好きのボクにはたまらない。

ところで、なんで豆腐をそのまま飲んでる感じがわかるかというと、「もしかしたら似ているかも」と思い、実際に豆腐をストローで吸い込んでみたから。これまた「うえー」と思う人がいるかもしれないが、豆腐をストローで食べるのも、いつもと違う味わい方でなかなか良い感じだった・・・あれ、これも軽く変態か?

この実験が楽しくて稽古場でみんなに話したら「大塚さんもとうとう流動食ですか・・」と、思わぬツッコミを受けてしまった。コラ、人をおじいちゃん扱いするな! 

2004年10月22日 (金)

かぶりモノの数も今までで最高かも

今回登場するかぶりモノは82個。1日あたり3個から4個のかぶりモノを完成させなければ本番に間に合わない計算なので、朝からかぶりモノ製作、夜は稽古と、すさまじい日々が続いている。

この時期になると、本当に「寝る以外は全て芝居の準備」で1日が終わる。だからせっかく仕事の話が来ても、どうする事も出来ず断るしかない(そんなときに限って面白そうな話なんだよね・・・)。あ、「公演の取材」は別だよ。これに関してはちょっと無理をしてでも喜んでOKする。だって、今必死に頑張っているのはたくさんのお客様に観てもらいたいからだし、宣伝はギリギリまでやらないと。

今日は読売新聞の取材を受ける。ここの記者さんには、客演したきららと轍でも取材を受けていたので、「ようやくギンギラの取材で会いましたね」とお互い笑いあった。

2004年10月21日 (木)

今一番心配なのは・・・

全体の上演時間。チラシには2時間と書いていたが、やりたい事をどんどん詰め込んでいたら、どうも2時間を超えそうな気配。一応チラシには「約2時間」と含みを持たせているので多少はいいかとも思うが・・・でも、約2時間が3時間だったらビックリでしょ。

制作からは「昼と夜の入れ替えのために絶対2時間半でまとめてください」と言われている。ボクとしても3時間は長いと思うので、何としても2時間半以内にまとめるつもりでいる。

2004年10月20日 (水)

頼りになる方々

昼から音響の遠藤さんと照明のアラマッキーとボクの3人で打ち合わせ。遠藤さんが用意してくれた曲を聴きながら、アラマッキーと照明のイメージを詰めていく。「全然時間が無くて・・・」と言っていた遠藤さんだったが、ほとんどの曲を用意してくれていたので(しかも、どれもイメージピッタリだったので)さすがプロだなぁと感動する。

昨日の夜、特効の新名さんと話したときも思ったが、「ボクが話したイメージを、より効果的に具体化してくれるプロの方々」は本当に頼もしい。殺陣の脇坂さんもそう。「さあ、どうしたい?いくらでも方法はあるぞ」と、どっしりかまえてくれているので、どんどん注文を出す事が出来たし。

厳しい予算ではあるが、プロと仕事をするのは気持ちがいいし、話が早い。

2004年10月19日 (火)

容量オーバー

演出、かぶりモノ製作、連日の各スタッフとの打ち合わせ(予算が厳しい中で自分のイメージを実現すべく説得、交渉、泣き落とし)、そしてもちろん自分の役者としての稽古など、もうボクの脳みそは一杯一杯。

でも、日々処理しなければならない案件が次々出てくる。しかもすぐに解決しない件が多いのでその数は増える一方。とても覚えていられないので、今のボクは、数日中に解決しないといけない件はメモに書き、重要な順に赤ペンで印を付けて何とか対処している。

問題は「その日のうちに解決しないといけない重要な事」をどこに書いておくかということ。メモに紛れても困るし、忙しすぎて覚えてもいられない。で、最後の手段として「手の甲」に書く事にした。もう人の目なんか気にしている余裕はない。

天神で「手を見つめてブツブツ言っているジャージ姿の怪しいヤツ」を見たら、それは稽古場に向かうボクですね。

※チケットについて おかげさまで、土曜夜と日曜昼は完売しています。残すは日曜夜の部だけです(諸事情によりHPの更新が遅れています。公演情報はこの日記でお知らせしていきますのでご了承下さい)。

2004年10月18日 (月)

見所の一つ

午前中は授業。先週一週間は生徒の海外研修旅行で授業が休みだったので(おかげで芝居の追い込みが出来て助かった)、今日は「海外研修で失敗した事」を生徒たちに語ってもらって、それを寸劇にしていく。「自分の体験を思い出し再現して人に伝える」これって表現力が鍛わるんだよね。

今日は昼から脇坂さんが殺陣の稽古をしてくれているが、打ち合わせがあり夕方から稽古に合流。今日の殺陣もカッコイイ。脚本のイメージをちゃんと脇坂さんと話しているので、安心して任せる事が出来る。

短い時間で申し訳なかったのだが、なんとか2日間で殺陣のシーンを作り上げる。セリフや芝居の全体はボクがしっかり構成させてもらい、手数については脇坂さんが見事に作り上げてくれた。今回は、この殺陣も大きな見所。嘉穂劇場全体を使って繰り広げるクライマックスシーンに期待して欲しい。 

2004年10月17日 (日)

「カッコイイ!」を連発

今日と明日の2日間は殺陣の稽古。ボクが全体を演出しながら、殺陣の手数を脇坂さんが構成していく。さすがというか、脇坂さんが作る殺陣には「ちゃんと感情の流れ」というモノがある。ただ刀を振り回すのではなく、刀を抜くしかない主人公の悲しみや怒りが殺陣から見えてくるのだ。これがめちゃくちゃカッコイイ!

ボクは全体の演出と言うより、「最初の観客」として、キャーキャー喜んでいた。

2004年10月16日 (土)

わかってはいたが・・・

予想以上にダメ出しが多かった。「9叱ってもいいから1褒めてくれないかなぁ・・・」と、徹夜でヘロヘロだったこともあって、ちょっとしょんぼり。まあ、ボク自身もこの場面弱いなぁとか、わかってるのだが産みの苦しみを経て誕生した場面なので「ダメな子でも愛しい」のだ。

明日から2日間、東京から脇坂さんが来てラストの殺陣を作るので、何としても明日までに修正が必要。と言うわけで徹夜2連チャン。

2004年10月15日 (金)

ラストシーンを仕上げる

今日は稽古が休み。連日続いている打ち合わせも今日は無しにさせてもらい、久々に1日時間を確保。と言っても休むためでなく、遅れていたラストを一気に書き上げるため。

脚本モードに入ると電話を取らずに集中して作業しているが、さすがにこの時期にそうはいかない。「みんな公演のために頑張ってくれているのだから」と、ちゃんとスタッフからの電話に出る。「そんなの当たり前だろう!」と怒らないで欲しい。脚本モードだと死にかけるぐらいダメ人間になるボクにしては、これでも頑張っているのだ。

徹夜で「まずはやりたい事全てを入れたバージョン」を書く。きっとダメ出しが多いとは思うが、何としても稽古場に脚本を持っていかなければ。

2004年10月14日 (木)

イメージを実現する楽しさ

午前中に代理店で打ち合わせ。嘉穂公演であることを計画しているが、いよいよ最終局面を迎えつつある。あと、別件で面白い話が出る。これが実現すると来年1年間面白い事になりそう。

夜は稽古。今日は踊りの場面をとまとママに振り付けてもらう。日本舞踊風に作って欲しいと頼んでいたら、見事にらしい踊りをママが考えてくれた。

やりたいと思っているイメージがどんどん具体的になっていくのが嬉しい。

2004年10月13日 (水)

嘉穂劇場へ

芝居の途中に「劇場復興式典の場面」があり、ぜひ地元商店街の方に舞台に登場してもらって一言コメントをもらいたいと思っている。で、今日は劇場で商店街の方にあって出演交渉。

その後は、「舞台を回す12人」をどう調達するかについて劇場の方と相談。本来であれば道具さんのプロを頼みたいところだが、「プロ12人×仕込みを入れて4~5日間」なんて人件費は、ちょっと無理。プロの人数を減らし、多少はバイト君達で乗り切れないか相談。

2004年10月12日 (火)

ああ・・・ラストシーンを書く暇がない

朝イチのバイク便で、昨日頼んだイラストが届く。午前中いっぱいでイラストをカラーに着色してメールで送信。午後からはかぶりモノを作って、夜は稽古。終わった後はあんみつ姫の事務所で予算会議。メンバーは石川さんとボクと立石さん。

ボクがやりたい事がいっぱいあるので、予算のやりくりが大変なのだが、石川さんも立石さんも「ボクがやりたこと」を実現しようと一生懸命考えてくれている。申し訳なくてちょっと居づらい。でも居なきゃいけないと心の中の自分が言っている。やりたい事を言い張りつつも、大人の判断をしながら気を使うボク。いや、言い張ってる時点で気を使っているとは言えないか・・・。でも、ホント申し訳ないとは思うが、「お客様に満足してもらえるライン」は絶対守りたい。

夜の舞台が終わって、とまとママも事務所に戻ってきたので、別室でママと打ち合わせ。ママには出演だけでなく、ギンギラ初の「踊りの場面の振り付け」も頼んでいるのだ。実は踊りで使う曲も悩んでいたのだが、ママがあんみつ姫のオリジナル曲からいいのを見つけてくれて、さらに尺が足りないのを「その場で作曲担当の方に頼んで」作り直してくれた。あんみつ姫の方々は頼りになるなぁ。

大塚ムネトの不定期日記