« 2003年4月 | メイン | 2003年6月 »

2003年5月

2003年5月31日 (土)

もしも「演劇の神様」がいるとしたら・・・

ハプニングを未然に防いで、無事公演が終わるように守ってくれる「演劇の神様=演劇様」がいるとしたら、坂口裕介(「劇団坂口(仮)」の座長)は、きっと「演劇様の使い」に違いない。なにしろ、今日の本番だけで3つものハプニングを防いでくれたのだ!

ハプニング未遂その1 「クライマックスの1番カッコイイ場面」に出ようとしていた某男優が「思いっきり違うかぶりモノをかぶっていた」のに気づいて止めたのも彼。

ハプニング未遂その2 かぶりモノをかぶらずに出ようとした某女優を止めたのも彼。(あやうくギンギラ史上2度目となる「かぶり忘れ事件」を起こすところだった・・・・ふー危ない危ない。)

ハプニング未遂その3 まだ出番が残っているのに、違うキャラに着替えようとしていた某女優をさとし、無事遅れることなく舞台に出させたのも彼。

どうこの奇跡の数々。もし1つでもしくじっていたら、芝居全体が台無しになったかもしれない。その全てをギリギリで防いだのが、全て坂口裕介なのだ。すごいぞ坂口!これはもう間違いなく「演劇様の使い」だ。

ただ、残念ながら「演劇様の使い」にも止められなかったことがある。某男優が「ズボンのチャック全開」で客席に登場してしまったのだ!トホホ・・・。

2003年5月30日 (金)

「でも、なんで?-その2」

いつもギンギラを観に来てくれているお客様から宅急便が送られてきた。中を開けてみたら、なぜかメロンパンが箱一杯に入っている。その数何と50個!「なぜ・・・なぜメロンパンが50個も送られてきたんだろう?」と楽屋では大騒ぎになった。最初はちょっと不安にもなったが、まあ、そこは食いしん坊が一杯のギンギラ太陽’sなので、結局みんなでありがたく食べる。で、誰かが「あ、このパンおいしい!」と言ったら、あっという間にメロンパンが無くなってしまった。・・・本当に食いしん坊で一杯だ。もちろんボクもおいしく食べた。疲れているから甘いモノが嬉しいんだよね。

送ってくれたTさんありがとう!「でも、なんでメロンパンなの?」

初日の今日は早々と完売していた事もあって、開演直前の会場からは「お客様それぞれのざわめきが一体になった、何とも言えない会場音」が響いてきた。手前みそで恐縮だが、お客様の「よーし、今日は楽しむぞー!」という期待が大きい時ほど、この「ザワザワ音」が大きいような気がする。これってスゴク嬉しい事だが、反面「この空気を壊さないために、絶対にしくじれないぞ」と、ものすごく緊張もする。

で、ざわめいていた会場が、はじまる瞬間に「シーン」となり、(うわーこのときが緊張のピーク!)次の瞬間会場内が大爆笑に包まれる。あとは、一度起こした流れを止めてしまわないように「細心の注意を払いつつ大胆に」駆け抜けていく。

これってものすごい快感で、きっと何かの脳内物質が出まくってるんだと思う。「だから1度味わうとクセになってやめられないんだよなぁー」なんて調子に乗ってしまうぐらい、今日の初日はノリノリだった。明日もこの調子で頑張るぞ!

終わったあとは、いつもギンギラがお世話になっている方々がたくさん楽屋に遊びに来てくれた。観に来てくれた事、そしてなによりみんなが笑顔で会いに来てくれたのがスゴク嬉しかった。よかった気に入ってくれたみたいで・・・。

本日はご来場いただき本当にありがとうございました。

2003年5月29日 (木)

小屋入り

さあ、いよいよこれから週末まで、「ホールに通う日々」が始まる。今回はちょっと期間が短いのが残念だが、まあ短い分「密度を濃く」週末まで過ごしたいと思っている。

で、毎回何かしらのブームが起きる楽屋だが、今回はなぜか「誰が1番愛くるしい子供だったかコンテスト」が開かれていて、小さかったころの写真を持ってきた役者同士が「どっちが可愛いか?」を競っている。

「でも、なんで?」

それと、今日は「とある大事件」で、楽屋が大騒ぎになった。とりあえず、今ここで書くには壮大すぎるので「今日の大事件」については公演が終わってあらためて書こうと思う。まあ、「つらい悲しい事件」とかではなく、「出だしはハラハラだったが、最後は大爆笑」な事件だったので、心配はいらないです。

2003年5月28日 (水)

「13で61」ということは・・・

今日は音響もきちんと入れて、本番さながらに通した。今回ボクは岩田屋をはじめ、全部で4キャラを演じるが、着替えが10回あるので「自分の着替えポイント」を確認するので必死だった。

ギンギラは「役者の早変わり」もお楽しみの1つだったりするので、着替えるタイミングはとても重要。着替えを間違えて時間が掛かってしまったら「場面は変わったのに、役者が出てこない・・・」なんて事にもなりかねない。

絶対失敗は出来ないので、「ズボンの下に別のズボンをはいておく」とかは、もう当たり前。上着にいたっては「シャツ3枚重ね着」なんて事もある。すべては「とにかく早く着替えるため」なのだ。

ただ、慌てすぎて「ズボンのチャックがあいたまま」なんて、とても恥ずかしい失敗をする役者もいる。(もちろん、その回のアンケートには「チャックあいてましたね」と書かれまくっていて、本人はかなりへこんでいた。・・・かわいそうなので誰かは書かない)

13人の役者で61キャラを演じるのだから、ほとんど全員の役者が着替えまくる事になる。どうかみんなの着替えがうまくいきますように・・・。

2003年5月27日 (火)

映像準備

開拓史ではオープニングとクライマックスシーンの2カ所で映像を使っている。今日は公演で使用する映像の準備。準備といっても作業はすごく簡単。

すでに、マスターテープからパソコンのハードディスクに画像を取り込んでいるので、必要な本数をダビングするだけでいい。で、ダビングをする前に、映像編集ソフトでノイズが強かった部分の音を小さくして、ぶち切れで終わっていた映像をフェードアウトで終わるように加工。

いやーデジタルってのは、ホント便利だよね。映像の加工は簡単だし、画像もほとんど劣化しないし(前にマスターからダビングを3回した「孫テープ」を作って比べてみたが、ほとんど違いがわからなかった。)

夜はアクロスで稽古。明日の最終通しに備えて、細かい部分の確認。今日は舞監の横山君から仕込みの説明がある日なので、稽古を早く切り上げて全員で打ち合わせ。誰が倉庫に行くかとか、衣装をどう運ぶかとか、レンターカーをどうするとか・・・そんな話。うん、いよいよだなぁ。

2003年5月26日 (月)

かぶりモノチェック

今日は本番前最後の休みなので、倉庫にこもってかぶりモノのチェックをする。なにしろ300近い数のかぶりモノがあるので(200を超えたところから数えるのを諦めた・・・)、たくさんある中から、必要なかぶりモノを探すのが大変。

すでに「顔型の修正」で引っ張り出していた以外のかぶりモノを探して、壊れて無いかどうかを確認。開拓史には全部で61種類ものかぶりモノが登場するので、確認するだけでも一苦労だった。

2003年5月25日 (日)

通し稽古

ここ何回か細かく部分稽古をしていたので、今日は全体を通す。掛かった時間は1時間45分だった。まあ、本番では映像や登場の曲の時間が加わるので、全体の上演時間は2時間弱と言うところ。最初の「現在のシーン」をかなり短くしたので、去年より20分以上時間が短くなっている。

去年の「現在のシーン」は、枝葉のエピソードに走ってしまった反省があるので、今回はあらすじに関係があるパートだけを残した。その甲斐あって、全体の流れが去年よりもスムーズになっていい感じ。

で、「短くしてよかった」と言いながら・・・実は新たなシーンを増やそうと思っている。

この話を稽古場でしたらみんなが不安がりだした。そりゃそうだよね、本番まであとちょっとだってのに、「シーンを増やす」なんて言ったら不安になるよね。でもね・・・・でも「タイムリーなネタ」は、やっぱ入れないといかんでしょう。それでこそギンギラだし。そう言えば、昔の公演で、「その日ダイエーが勝ったか負けたかでセリフが毎回変わる」なんて事もあったなぁ。

たとえ本番当日であろうと、物語に関わる出来事があれば取り入れなきゃね!・・・まあ、増やすと言ってもちょっとだけだから心配ないって・・・本当だって!

2003年5月24日 (土)

初演から5回目

おかげさまで、金曜夜と、日曜昼が売り切れた。さすがに「即日完売」とはいかなかったが、思えば開拓史を上演するのは今年で5回目。これだけ再演を重ねている事を思えば、すでに80%近く売れているのはすごく嬉しい事だ。

2003年5月23日 (金)

国文祭

今日は博多駅のそばにある国文祭の事務局へ行く。(国文祭というのは国民文化祭の事。まあ、国体の文化版というヤツで、来年は福岡県が開催県になっている。)ご挨拶と、公演の宣伝をかねてだったが、すでに事務局の方がギンギラを観てくれている方だったので話が早かった。偶然、飯塚から担当の方が来ていたので、ついでにご挨拶。

帰りに、今日一緒だった「某制作会社の方」とお茶しながら、しばし地元の演劇事情などについて話す。長年東京から芝居を呼んでいる経験談や、地元の問題点、今後のギンギラについてなど色々話す。詳しい内容はとてもここには書けない。秘密、秘密。

今日は稽古が休みだが、パンフの入稿が明日なので、夜中まで作業。

2003年5月22日 (木)

青汁

最近、朝と夜の2回「キューサイの青汁」を飲んでいる。「あんな草の味・・・よく飲めますね」なんてあきれられたりするんだけど、(つーか、「草の味」ってなんだ?まあ、イメージでなんだろうけど。せめて「葉っぱの味」って言って欲しい。)

小さい頃から、マヨネーズもなにもつけずにレタスをそのままバリバリ食べるのが好きだったので、「葉っぱの味」が全然つらくない。というか、「ああ、確かにクセはあるけど、慣れるとおいしいな・・・」って感じ。

で、おやつ代わりにレタスを食べていた話を稽古場でしたら、「かわいそうな子供だったんですね」と言われてしまった。「ちょっと待ってくれ!ボクは好きで食べてたの!テレビを見つつ、1枚1枚むしりながらムシャムシャ食べるのが楽しかったんだって!」と言ったら、今度は「気持ち悪い子供だ」だって!

ちなみに青汁の裏には、「清涼飲料水」って書かれている。青汁好きのボクも、さすがに「清涼」って表現はどうなのかなぁと思うのだが・・・。

だって・・・清く涼しいかなぁ?

2003年5月21日 (水)

コムシティ倒産!

倒産の理由として、小倉地区に客足を奪われたからとのコメントが新聞に出ていて、「リバーウォークが出来たから・・・」なんて事まで書かれていた。「おいおい、どちらも同じ北九州市が関わっている事なんじゃないの・・・」とツッコミを入れつつ、まあ、仕方がないのかなという気もする。

北九州市にとって、まずは「福岡市への人の流れを止める」というのが大きな課題だし。

リバーウォークの関係者によると、「福岡市からも、もちろん買い物に来て欲しいが、まずは北九州市から出る人を減らしたい」とのことだった。小倉の魅力が増せば、他地域の客足が減るのは仕方ないよね。

2003年5月20日 (火)

つながっていく

今日の夜から岩田屋ホームページで「ギンギラ倉庫探検記」が公開される。午前中は公開予定原稿の最終チェック。

昼から天神の西鉄本社で打ち合わせ。途中場所を変えてみんなで食事となったが、ちょうど天神を見渡せるレストランだったので、「さて、今後の天神はどうしたらいいのか?」という話しで盛り上がる。

岩田屋HP担当の方、そして今日の西鉄の方と、どちらも「ボクと同世代」だったので話が大いに弾んだ。こうしてネットワークがひろがっていくのがスゴク嬉しい。

稽古まで時間があったので本屋&CD屋巡り。今日は1991年公開「ロケッティア」のサントラを発見!もちろん作曲は大好きなジェームズ・ホーナー。このサントラもベスト版でしか持っていなかったヤツだった。映画の方は、DVDで再販されているので比較的簡単に手にはいる。ボクはこの映画も大好き。監督は「空を舞台に気持ちのいい映画」を作る名人、ジョージョンストン。

ロケット作りに熱中する少年たちが主役の「遠い空の向こうに」も同じ監督の作品。(これ泣ける傑作!ボクは映画館に何回も通って、毎回泣いていた。ホント泣けるいい映画!)マーク・アイシャムのサントラもスゴクいい。

夜は稽古場に新聞社の方が見学に来る。昨日取材を受けて、稽古を見学したいという事になっていたのだ。で、ボクが「目線や呼吸などについて」かなり細かく演出していたのを見て驚いていた。

2003年5月19日 (月)

チケット週報

ローソンから週報がFAXで送られてきた。今回は、各公演ごとに400席発売しているが、一番売れているのが金曜日で残りが23席。次が日曜昼で残り36席となっている。あとは、まだまだ絶賛発売中という感じ。

ちなみに、昨日までの全体販売率は71.7%とのこと。まあ2000席の70%なので1400席分ぐらい売れているという事になる。

2003年5月18日 (日)

こんなところで手に汗握るとは・・・

「今日こそは遅れずに稽古に行こう!」と外に出たらマンションの自転車置き場からものすごい音が聞こえてきた。

何事かと見に行ったら、うちのマンションに住み着いているノラ猫が、今まさにスズメを捕ろうとしているところだった。絶妙のタイミングで、ボクが邪魔してしまったらしく、ノラはボクとスズメを交互に睨んでいる。

で、何となくお互い睨み合ったまま時間だけが過ぎていく。

「ああ・・・どうしよう?このままほっといたら間違いなくスズメがやられる。でも、スズメを助けたらせっかくノラが追いつめた苦労が台無しになってしまう・・ああ、どうしよう・・どうしよう・・・」

まさかこんな「弱肉強食なシチュエーション」に巻き込まれるなんて、夢にも思わなかったのでどうしていいかわからないボク。と、地面でばたついていたスズメが不意に空に飛び上がった。どうやら一時的に飛べなくなっていただけらしい。

「ああ・・・どうしようか迷っているうちに、結果的にスズメを助ける事になってしまった!」ノラを見ると思いっきりボクを睨んでいる。あの目は「くそーオレの方が大きかったらお前なんか食べてやるのに・・・」と言ってるようだった。

結局稽古には遅刻するし、散々だったなぁ。

2003年5月17日 (土)

稽古復活!

さあ今日から稽古復活だ!しっかり休養もとったので、もちろん調子がいい。昼過ぎには、もうやる気マンマンで「いつでも稽古OK」の気分になっていた。「おおーみなぎる体力!うん、完全復活だぜ!こんなことなら昼から稽古にすればよかったかなー」なんて、調子に乗ってたほど。

7時からの稽古に遅れないように早めに家を出て、5分前に稽古場に着く。稽古場にはすでに、大体のメンバーが揃っている。ますます気分がいい。で、「おー!みんな早いねー」と、声をかけたら、

「はぁー・・・なに言ってるんですか、今日の稽古は5時からですよ・・・」と、寂しそうな返事が返ってきた。

ぎゃー!なんてこった!今日は昼過ぎから、もうやる気マンマンだったのに・・・。ホントだよ!信じてくれみんな!

今日は、「迷惑かけてごめんよ!」との思いを込めて、バリバリ稽古する。

2003年5月16日 (金)

文藝春秋に

「ぎんさん解剖記」が載っていた。まずぎんさんが解剖されていた事にビックリ。「医学的見地から遺族の了解を得て解剖した」という説明から始まる記事は、ぎんさんの体内、特に脳について詳しく書かれていた。

この記事を読んでいたら、人体の不思議展を思い出してしまった。聞いた話だが会場は女性の方が多いそうだ。確かにボクもあまり行きたいとは思わないし・・・。なんでだろう?女性の方が怖い物好きって事かな?

2003年5月15日 (木)

完全休養

朝1度起きて何本か電話する。で、今日するはずだった打ち合わせなどをすべて延期してもらうことに。先方には申しわけないが、今のうちに何としても風邪を治しておかないと。

昨日みんなに約束したとおり、今日は「完全休養」をとって、家でおとなしく過ごす。

2003年5月14日 (水)

昔はここで営業してたのに!

コラム用の写真を撮りに呉服町へ。かぶりモノをかぶって「つぶれてしまったエレデ寿屋さん」が呉服町の交差点で泣いている姿を撮影。道行く方々が「納得しながら笑ってくれていた」のが、何だかおかしかった。

帰りにブラジレイロによってコーヒー豆を買う。ボクが買ったのは「クラッシック」というオリジナルブレンドの豆。取材でお邪魔したときに飲んで以来、すっかり気に入っている味で、今日のところは200グラムだけ買って帰る。すぐなくなりそうな気もするが、多すぎて悪くなるのもイヤだしね。

夜は稽古。・・・だったのだが、急に体調が悪くなって稽古に行きそびれてしまった。どうやら風邪がぶり返したらしい。今日は稽古場が家の近くだったので、終わりがけに稽古を休んだ事をあやまりにちょっとだけ顔を出す。

「明日は必ず安静にしてるから」と約束して、明日も休ませてもらう事にした。

2003年5月13日 (火)

かぶりモノ見学

事務所へ岩田屋の方々がやってくる。先日の取材の続きで、かぶりモノ倉庫の写真を撮りに来たのだ。倉庫の様子は「ギンギラ取材第2弾」ということで、岩田屋ホ-ムページで紹介するとの事。ちなみに、今、岩田屋のホームページでは「ギンギラ取材第1弾インタビュー」が公開中だ。

夕方稽古前に博多の旧冷泉小学校で「博多人形講座」の説明会。「自由研究の場」として、引き続き講座が開かれる事になったのだ。本格的に勉強したいと思っていたので、もちろんボクも参加する事に。

2003年5月12日 (月)

こんなことなら

明日締め切りの原稿を書いて、かぶりモノの修正作業をしてと、何だかバタバタ過ごす。まだ熱が下がらないので、本当は寝てたほうがいいんだろうけど・・・仕方ないもんね。

途中休憩をとってコンビニへ。「せめて、なんか健康になるモノをとろう」と色々さがしていたら「青汁豆乳」という商品を発見。「うん?青汁で・・・・しかも豆乳。うん、これは体に良さそうだ!」さっそく買って飲んでみた。

「うえーこれを飲むくらいなら、今日1日ゆっくり寝てればよかった・・・」

大塚ムネトの不定期日記