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2009年1月

2009年1月25日 (日)

NHKミニドラマついに情報解禁!!

実は12月公演後からずっとドラマを作ってました。1話5分と短いドラマですが、ボクの初監督作品です!

ようやく情報解禁なので、12月16日からさかのぼって「完成までの、苦しく楽しい日々」を更新してます。

2009年1月22日 (木)

東京へ

ポンキッキの打ち合わせで東京へ。打ち合わせもほどほどに、つい初監督のドラマの話をしてしまう。ホント楽しかった。しかし、これでゴールじゃないんだよね。お客様に観てもらわないと。これって、芝居でいうとゲネが終わった段階みたいなもの。

あくまでも本番はお客様に観てもらってから。ああどんな反応だろうか・・・。訪ねていって観ている反応を確かめたい。

2009年1月20日 (火)

今日で仕上げ!仕上げ!

朝10時からMAの続き。午前中は太陽の塔役の杉山英美のセリフを録り直す。「巨大化した塔とひかり侍の会話場面」が、実は手前と奥に役者が離れて画を撮ってるので、音声が録り切れていない部分があるのだ。

午後からはナレーション担当の高田先生が登場。この撮影が始まる前からずっと「ナレは高田先生に」と言い続けていた。ようやく実現するので嬉しい。ただ演出として注文を出す時にちょっと緊張した。だって大先輩だし。

夕方はひかり侍役の林雄大のセリフを録り直す。音楽と効果音も合体し、いよいよ完成が見えてきた。途中現場で音声を担当してくれた渡辺さん、メインカメラマンの川崎さんも来てくれた。鎌田さんと共にみんなでワイワイ最後までアイデアを出し合う。全体でワイワイ作る感じは、ボクの舞台でのやり方に近い。この空気を作れたことが自分でも満足しているところだ。そして深夜3時についに完成!ドラマってこんなにも大変なのかと、わかっていたつもりだったけど、全然予想を超えていたよ。

聞くところではこの手のドラマは3ヶ月はかかるとのこと。それを11月末からバタバタ準備して、たった1ヶ月で完成させた。追撮が2日あったが普通に考えればもともとの4日で撮りきるというのが無謀だったみたい。しかしとにもかくにも完成の日が来た。

雨の予報を覆し全て晴れた奇跡的な天候、各スタッフが面白がってくれたこと、キャストの頑張り、全てが良い方向で1つになった。初めての監督作品でこれは本当に恵まれていたと思う。

2009年1月19日 (月)

MA1

今日と明日の2日で音声の調整。大川さんが微妙な音の調整担当。嬉しかったのは、演出的な音の修正を色々提案してくれたこと。鎌田さんとボクと大川さんの3人で色々試してみる。途中で音楽、効果音を加えたバージョンが完成。選曲担当は谷さん。やはり「こういうドラマの発注はあまり無いから」とノリノリで頑張ってくれた。全5話にこれでもかと曲と効果音がつけられている。ボクの発注分だけでなく独自の案も提案してくれた。これがまた嬉しかった。曲の切れるタイミング、効果音の種類を調整したぐらいで、ほぼ谷さんの提案通りに採用。

午後から機関車役の吉田淳に来てもらってセリフの録り直し。芝居は一度始まったら終わるまで止められないし、一度限りのモノだけど、映像は、こうして後から何度でも手を加えられる。いい面と悪い面があると思うけど、ずっと舞台をやってきたボクはこの違いが面白い。ただ、舞台しか経験していない役者は戸惑うところ。映像のテンションを思い出してもらいながら録り直す

2009年1月18日 (日)

トンコツTV収録

今日はキャナルで番組収録。朝10時半に行き準備など。出演アーティストのリハーサルを全て見て簡単な打ち合わせをする。この番組に関わるようになってからもう2年。TVに出る仕事は辞めて作り手にまわっていたのを口説かれて始めたが、毎回若い表現者に会えてとても刺激になっている。思えば河原さんと出会うキッカケもこの番組だったし。参加させてもらって良かった。

終わった後はキャスト、スタッフで打ち上げ。前回は天神開拓史の公演前で打ち上げに出られなかったので今日は存分に飲む。ドラマも撮影が終わって後は仕上げだけ。今日は久しぶりに飲み倒した。

2009年1月17日 (土)

試写&手直し

午後から試写。まだ音楽、音響が入っていない状態なのが残念だがまあ仕方がない。ナレーションはボクが仮で入れて物語の流れはわかるようにして見てもらった。終わった後に修正点を指摘してもらいさっそく手直し。

今日も深夜まで作業は続いた。

2009年1月16日 (金)

本編集

昼からトンコツTVの打ち合わせ。絶賛仕上げ中の18日が収録なのだ。何とかの法則というか・・・忙しい時は重なるよね。打ち合わせの後は本編集の薬院のスタジオ「メディア21」へ。まずは音楽、音響の打ち合わせ。その後は編集室での作業。別で作っていたCGを合体させ、光り、色合いなど画面の様子を合わせていく。

しかしデジタル技術ってすごいね。例えば「ひかり侍が夕焼けを走って去っていく場面」。元の画では何度も撮ったから足跡がいくつも砂浜に残っていた。それをデジタルで最後の足跡だけを残して消せるのだ。暗い場面では別の場面から「太陽」を切り取ってきて合成。煙を足したり、画面のサイズを微調整したり・・・・チラシを作る時のフォトショップのようなことが動画で出来るなんて・・。

明日午後から東京サイドの関係者を招いての試写会なので、完成まで作業。夜中まで作業は続いた。

2009年1月15日 (木)

オフライン編集最終日

昨日ざっとつないだ第4話の修正作業から。5話と合わせて前後編なので、ある程度まで済ませたら今度は第5話に手を付ける。両方のバランスをみながらの作業。途中でCG担当の大城さんも合流。最新のデジタル技術でわざと「昭和風のビーム」を作ってもらう。 ビームの他にも蒸気機関車の煙などCG場面が多い。どのスタッフの方も、「こういうドラマの仕事はないから」と面白がってくれている。大城さんもそう。ボクの注文以上にツボをついたCGを作ってくれている。これは嬉しかった。

明日からの本編集に備えて第1話から全部を調整。作品としての全容が見えてきた。明日は音響、音楽の打ち合わせもある。各パートのプロスタッフとの作業が楽しみだ。

2009年1月14日 (水)

一風堂河原さんのサプライズパーティ(徹夜なので昨日からの続き)

イベントの出演メンバーは雄大、ソウタ、アッキーとドラマでお馴染みの頼りになる3人。今日の僕らは、河原さんの飲食業30周年のお祝いで登場する秘密企画(情報解禁の25日を過ぎて更新しているのでもう良いと思うけど)。ギリギリまで見つからないように隠れていてのミニライブ。河原さんはビックリして喜んでくれていた。大成功!ギンギラの応援をしてくれている河原さんのお祝いだもの、いつ何時でも喜んで駆けつけるのだ!

終わった後はそのまま編集へ戻る。せっかくなのでイベント参加メンバーに出来上がった1話を見せる。これまた大盛り上がりだった。

今日は第3話と第4話の編集。さすがに徹夜なのでまだ今日の間に帰宅。

2009年1月13日 (火)

編集1日目

午後1時から編集スタート。まずは本編集前のオフライン編集という作業。PCに取り込んだ画像をつないでいく。今回テクニカルのディレクターとして参加してもらった鎌田さんと2人でひたすらつないでいく。

まずは第1話から。ザ時代劇と言っていいぐらい時代劇らしい場面が続く。なのでどの画も捨てがたい。さんざん短くして出来たと思ったら、まだ10分をオーバーしている。これを5分に縮める作業が大変だった。鎌田さんと相談しながら泣く泣く短くしていく。ようやく出来上がったのが夜8時。

しかし、切る時は辛かったが、改めて見直すと良いテンポで心地よい。これに音楽、効果音が加われば怒濤の第1話が出来そう。夕食後、引き続き第2話の編集へ。第2話は前半が汽車とひかりの出会いでテンポが良い場面、後半がしみじみとした日本映画風のゆったりとした場面という構成。2話の編集が終わったのは朝3時だった。

今回初の映像作品なので、技術面のフォローをしてもらおうと鎌田さんにも参加してもらったが、彼がいてくれて本当に良かった。と言うか鎌田さんがいなければ出来ていないと思う。映像が初めてのボクと技術スタッフの間の通訳だけでなく、絵コンテ通りに撮るのが無理な時の画の相談、2手に別れての撮影など、どれほど頼りになったことか。もちろんキャスト、スタッフ全員の力で出来た作品だが、特に、鎌田さん、メインカメラマンの川崎さんの力が大きい。今回のドラマは、ボクと3人での共同作品と言っていいぐらい。

と、しみじみする間もなく明日の一風堂河原さんのパーティの準備。徹夜でかぶりモノを仕上げてそのままお祝いに駆けつける。

2009年1月12日 (月)

追撮2日目(トータル6日目)何があっても今日でクランクアップ

朝9時に事務所に集合。昨日から雨が続き、朝も猛吹雪。しかし、またしても奇跡的に撮影時間には晴れ間が。こうなると「ボクが晴れ男だから」とかのレベルを超えた晴れ方。この座組で強力な晴れパワーが出ているのかもしれない。と言うかきっと出ているんだと思う。

嬉しいことは続いた。今日は祝日で海中が使えず、撮りこぼした場面をどこで撮ろうかと悩んでいたら志賀島にピッタリの場所があったのだ。そして、撮り始めたら、まるで「雲待ち」をしたようなきれいな空。ただ青空よりも、いくつか雲がある方が奥行きがある画が撮れるのだ。これがまた嬉しかった。朝吹雪いていた時には絶対無理だろうと思っていた画が次々撮れた。第4話と第5話を見て、吹雪の合間で撮ったとは信じられないと思う。

最後は第2話の撮り直し。風が強すぎて大変だったが、粘って撮影。吉田淳は風邪で具合が悪いが頑張ってくれていた。本当に役者達がみんな頑張ってくれていたが、何と言っても雄大が偉かった。一番薄着で一番寒かろうに、全編登場してヘトヘトだろうに絶対弱音を吐かなかったのだ。モニターで見てもわかるぐらい震えている時も何も言わない。さすが伊集院さんの所で鍛えられている役者だなぁと。

さあ明日からは編集の日々。楽しみで仕方がない。

2009年1月 9日 (金)

追撮1日目(トータル5日目)

朝7時に事務所へ集合。佐賀の虹ノ松原にて、機関車役の先生とひかり侍役の雄大の場面を撮影。これで第3話が全て終了。その後は松原を走るひかり侍の場面。イメージは「電線の支柱の間を走り抜けるひかり号」。移動の車内で撮り直す第2話のセリフを確認。続いて福岡城跡へ。

「第2話、山口到着場面」と「第1話、逃げようとするひかり侍の場面」を撮影。たまたま道を間違えてたどり着いた石垣の場所がいい感じ。即興で「周りを警戒する場面」を撮影する。もともと舞台でもハプニングや即興を取り入れるのが好きなので慣れたモノ。いい場面が撮れたよ。

昼過ぎに海中へ移動。太陽の塔役の杉山英美とひかり侍役の雄大でとりこぼれていた場面を撮影。第2話の撮り直しまでいきたかったが、今日の撮影は海中で終了。

今日は良い画がたくさん撮れた。キャスト、スタッフのみんなが本当によく頑張ってくれている。そりゃボクもきついけど、ボクは自分が撮りたいモノが作れているんだから文句はない。腰は痛いし、家に帰ると気を失ったように寝てしまう日々だけど、幸せな限り。

2009年1月 8日 (木)

撮影4日目晴れ時々曇り

ピクニックに朝6時半に集合。まだ日の出前だが、あっという間に一日が終わってしまう日々なのでテキパキと出発。今日は海中の芝生広場で「第4話と第5話」を全て撮影する予定。さすがに2話分と撮影量が多いので、全てを絵コンテに描いて、カメラを移動させずにまとめて撮れる画を決めておいた。例えば「巨大化した太陽の塔とひかり侍の会話場面」だと、ひかり側の目線、塔側の目線をそれぞれまとめて撮影するのだ。

今日はこれまでで一番人数が多い日。昼食は、大皿に用意した料理をみんなでワイワイつつく。こうして過ごすのがとても楽しい。時間に余裕はないが、こういう時間は大切。みんなで温かいものを食べて食後にコーヒーを飲んで、再びテキパキ撮影へ。

特撮でお馴染みのお約束カットが楽しい。例えば巨大化だと、カメラの動きがポイントになる。縦方向に動く巨大化のカットと横方向に動く逃げる人々。この動きを編集でつなぐと一連の流れが出来る。ビームを出す場面は、ワザとカットを変えて、「TVの連続モノでお馴染みの使い回しカット風」にする。

と、今日も全員でテキパキと頑張ったがやはり撮りきれなかった。急きょ追撮日をもう1日増やすことに。ただ、人数が多い場面については、何とか今日一日で撮りきったのでホッとしている。

2009年1月 7日 (水)

殺陣打ち合わせ

午後から林、石丸、中島の3人を交えて最終話の殺陣を検討。設定は「ひかり侍1人と500系忍者9人の戦い」。1対9の戦いを、ペットボトルをそれぞれに見立てて実際に動かしてみる。1人3本ずつのペットボトルを持って「カキーン」だの「トリャー」などと言いながら動き回る。

夜は手直ししたかぶりモノをピクニックの事務所へ。撮影期間中は事務所が基地となっているのでかぶりモノ、衣裳など全て運んでいるのだ。

明日の天気も予報では怪しい。が、初詣で太宰府に行き、今年のお願いを「撮影日が全て晴れますように」と言うただ1つのことだけに絞ったので、きっと晴れるはず。

2009年1月 6日 (火)

NHK福岡で放送決定!

もともとこのミニドラマは、NHKデジタルラジオの試験放送用として「東京」と「大阪」だけでの配信予定(しかも一部携帯のみと、かなり限られていた)だったのだが、NHK福岡が面白がってくれて、なんと地元福岡ではNHKの地上波で放送が決定した。しかもドラマだけでなく撮影メイキングもあわせて放送してくれるとのこと。地元福岡のギンギラファンにも観てもらえるのが本当に嬉しい。

と言うわけで今日はメイキング撮影チームが家にきて、次の撮影に向けてのかぶりモノの修理風景、脚本修正の様子などを撮影。あと、初めて監督をすることについてのインタビューなど。「舞台は一度始まったら終わるまで流れは止まらないが、映像は時間を切り取り、さらに「瞬間を記録」出来るのが面白い」みたいな事を話した。

2009年1月 5日 (月)

撮影3日目雨の予報を覆す

天気は曇りのち晴れで昨日の雨が嘘のよう。まずは佐賀の虹ノ松原で「第3話、レールスター忍者とひかり侍の出会い」を撮影。ここで1つ大きな問題が。脚本では「煙がたちこめる」とあるのだが、何しろ松原は火気厳禁。焚き火なんかもってのほか。で、悩んだ末にドライアイスをカメラ前において、レンズ前の煙だけでいけないかと挑戦。しかし、これがなかなかうまくいかない。撮影中に風向きが変わったり、パリパリ割れる音で音声がNGになったりと苦戦が続く。こうなったら後処理のデジタル合成に望みをかけるしかない。第3話ではレールスター達との出会いをホラー映画風にした。

画としては、おびえる主人公の背中側から撮ってレンズ前を何かが通過し、気配に気づいた主人公が慌てて振り返る。その広い画と寄った画の組み合わせ。それを2,3回繰り返すと次の展開がある。あと、空に投げたモノが落ちてきながら別のモノに変わるという「2001年宇宙の旅的カット」も遊びで入れてみたよ。

昼からは福岡城跡へ。撮りこぼれていた「第1話クライマックス、500系軍団とひかり侍の追跡場面」を撮影。2カメを効果的に使おうと2手に別れて撮影。しかしそれでも時間が足りない。撮りたい画は決まっているのでサクサク進んでいるが、カット数が多いのだ。ギリギリ日が暮れる間際で人数が多い場面だけは全て撮影終了。よかった・・・。人数が多いとスケジュール調整も大変だし予算にも響くから。あとはひかり侍のみの場面がいくつか残っているが、追撮が決まっているので、そっちにまわすことに。

いつもなら日没で終了だが、今日はこの後あんみつの劇場で「第3話、レールスター忍者の忍法場面」の撮影。まずはレールスターとひかり侍の撮影をし、救出に来る機関車の場面まで撮影。劇場のスモークマシーンがいい感じで、まるでデニーロのタクシードライバーでの「スチームの中から現れるイエローキャブ」みたいな幻想的な画が撮れた。いいぞ!

最後は合成用のスクリーンをたてて素材撮影。

何と今日は、朝6時から深夜0時までひたすらに撮影していた。もうヘロヘロだ。しかしスタッフのみんなはバリバリやってくれている。映像の人はタフだなぁ。

2009年1月 4日 (日)

映像ラッシュ

OKテイクを時間軸で並べた編集前の映像を確認。初めての映像作品なので嬉しくて仕方がない。が、いくつか問題も判明。一番大きかったのは「第2話、蒸気機関車とひかり侍の会話場面」での画のつながり。広いサイズで撮った画と2人に寄った画の背景があまりにも違いすぎるのだ。これ、わかっていたことなんだけどなぁ・・・。

実は、当初撮影する予定の場所が満ち潮で使えなくて違う場所で撮影したのだ。仕方なく撮影していたのだが、改めて前後を並べて見ると、あまりにも違いすぎる。相談の上、この場面は撮り直すことに。

監督として「OK」を出す責任の重さが身にしみた出来事だった。

思い返せば「夕焼けを撮らなければ」と焦っていたのが敗因。これからの撮影については、ギリギリまで現場で粘らなければと反省。「同じ失敗はしないぞ」と反省したところで、「もう一度撮影出来ると言うことは、もっと良くできるチャンスだ!」と頭を切り換える。プラス思考で楽しく乗り切るのだ。「セリフ」「役者の動き」「カット割り」をより効果的になるように考え直すことに。

大塚ムネトの不定期日記