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2004年7月

2004年7月31日 (土)

日下部君と小松さんの講演へ

大野城まどかぴあに小松さんの講演を聞きに行く。小松さんというのは、元々東京で芝居をやっていて、現在は某専門学校で演技の指導をしている方。ギンギラはもちろん、きららのほね屋など、ボクが出ている芝居を色々観て感想を言ってくれるのでとてもありがたい。

小松さんがさすがだなと思うのは、ご自身のHPで芝居の感想を書くとき、「やってる側だからこそわかる部分」と「観客としての思い」の両方を書いてくれること。やはり「わかっている方の意見」は納得できることが多い。何より「表現者に対する愛情」を感じられるし。

今日の話も納得がいくことばかりだった。講演の後は懇親会の予定だったが、ボクと日下部君は轍の稽古があるので「あらためて飲みましょう」という事になった。 

2004年7月30日 (金)

200球

仕事仲間で集まって「野球をやろう」と盛り上がっている。ボクも含めて未経験者ばかりなのだが「スポーツで体を動かそうぜ!」とやる気マンマン。

今日は夕方から集合して天神のバッティングセンターへ。それぞれ200球ぐらい打って、ぐたぐたに汗をかいて、そのままビールを飲みに行く。

本当の目的は「汗をかいたあとのビール」だったりして。

2004年7月29日 (木)

玄関ドアで頑張るヤツ

朝玄関ドアを開けると、必ずと言っていいほど「蜘蛛の糸」が顔にひっかかる。最初は「うわっ!」と驚いていたが、さすがに毎回なのでだんだん慣れてきた。

どうやら、玄関前に蜘蛛の巣を作ろうと「頑張っているヤツ」がいるようだ。いつも額のあたりに蜘蛛の糸がひっかかるので、ヤツも意地になって同じ場所に糸を張ろうとしているらしい。

で、日々ボクとヤツのナワバリ争いが起きているが、家賃を払って住んでるのはボクだしこっちの居住権が優先でしょ。

2004年7月28日 (水)

衣装合わせ

今日は稽古前にまず衣装合わせ。「ひびきの石」の舞台は炭坑なので、炭坑員たちの姿を再現するのが大変そうだなぁと思っていたら、ちゃんといい感じの衣装が揃っているので感心する。

衣装担当が苦労していたのは、炭坑員たちよりも「なにげない日常の人々」だった。作品の時代設定が昭和30年代なので、「その当時らしさ」を出すのが大変そう。この「らしさ」ってのが難しいんだよねぇ。ボクも、ギンギラの衣装で使えるモノがないかを考えながら衣装合わせを見ていた。

で、ふと「衣装や小道具のリストを共有して、貸し借りする仕組み」を作れないかなぁと思った。

2004年7月27日 (火)

より面白く!

昼間は11月用脚本の書き直し作業。せっかく回り舞台が復活するので「絵になる場面」を増やしたりと構成をやり直している。で、ただ構成し直すだけじゃ芸がないので「新たなプロット」も追加。

「ああ、収拾がつかなくなりそうだよぉ・・・」と不安になりつつ、どんどん書き直していく。だって面白いほうがいいもんね。

夜は轍の稽古へ。今回は「脚本モードのストレスを役者モードで解消」という感じかな。

2004年7月26日 (月)

役者モード全開

全てのイベントが終わったので、やっと轍の稽古に集中できる。今日の稽古は、「みんなで動きを合わせる場面」。休んだ分の遅れを取り戻すべく必死についていった。

稽古の後はリッキー、次賀君、ボクの3人でかりん塔へ。今回はボクも一役者なので、酒を飲みながら役者談義で大いに語り合う。演出モードだと、最終的にはまとめないとなぁ・・・と言う意識が働いてしまうが、役者モードになったら止まらない。もう延々と語り合っていた。

家に帰り着いたのは朝4時を過ぎてたかな。

2004年7月25日 (日)

海フェスタイベント

ベイサイドに朝10時に集合してリハーサル。本番は夕方6時からなので、それまでフリーマーケットをのぞいたり、港でたたずんだりと、みんなで夏を満喫する。で、すっかり遊び疲れたところで本番。

終わった後は港の居酒屋でそのまま打ち上げ。ビールを飲んでおいしい魚を食べてすっかりいい気分。さらに締めくくりとして花火を見物してから解散。

今日1日だけで「夏らしいイベントをほとんどこなしたよなぁ」と思うぐらい、盛り沢山な1日だった。

2004年7月24日 (土)

明日を乗り切れば・・・

午前中で昨日の取材原稿を半分ぐらい書く。午後から明日のイベントに登場するキャラを作って、夕方から一件打ち合わせをして、夜はイベントの稽古。稽古が終わって帰ってきた頃にはもうヘロヘロだったが、まだかぶりモノが完成していないので「半分寝ながら」かぶりモノを仕上げる。

しかし今月も忙しかった。お蔵出しをやって、さらにイベント2つ。まあ明日のイベントは、リハから本番まで時間があって「空き時間を遊び倒そう」とみんなで計画しているので、仕事と言うよりはバカンス気分。だから苦しいのは今夜までかな。

すでに次の締め切りが近づいてるけど、とりあえず明日が終われば、轍で役者に専念できる。

2004年7月23日 (金)

秘密基地へ!

ギンギラ新聞の取材で「西鉄電車の指令所」へ行ってきた。指令所というのは電車の運行管理をする最も重要な施設。一般的には公開していない場所なので、取材できて大喜び。

指令所に案内されてまず目がいったのが、全長14メートルもある「路線図が書かれた表示板」(この表示板は「運行監視盤」と呼ばれている)。電車は全て赤い光で表示され、実際の動きに合わせて、表示板の上を刻々と移動していく。

この部屋で全体を管理するんだから当然なんだけど、「全区間で起きていることがリアルタイムで表示されている」と言うことに感動して、しばらく表示板に見とれてしまった。

さすがだなと思ったのは、「大切なモノは全て複数」ということ。メインのコンピューターも2台同時に作動させて故障に備えているし、時間管理に使う時計も2系統。さらには停電してもストップしないように自家発電システムも完備している。

それと、宿直室の目覚まし時計も2つだったなぁ。

2004年7月22日 (木)

国文祭イベント

博多駅構内で開催の「国文祭100日前イベント」に出演。約10分ほどの作品を上演して、そのあとは11月の嘉穂劇場の宣伝をする。

イベントのあとは轍の稽古へ。

夜帰ってきて、作曲家ジェリー・ゴールドスミスが亡くなったことを知る。スタートレックシリーズの音楽(どれも名曲ばかり!)を担当し、他にもアクションモノなどで大活躍した人だった。ジェリー・ゴールドスミスも大好きだったので、もう新しい曲が聴けないかと思うととても残念だ。

2004年7月21日 (水)

九州大谷短期大学で講演

何を話そうかと案内された控え室で考えていたら、演劇情報誌「テアトロ」のバックナンバーを発見。実は、「東京の小劇場で活動していたころの自分の劇評」が載っている号があって、14年ぶりにその記事を読んだら、「これから芝居をやろうとする学生たち」と「まだ色々迷っている当時の自分」が重なった。で、思い切って「当時、迷いまくっていた格好悪い自分の話」をすることに。将来を色々悩んでいるであろう学生たちの参考になればと思ったのだ。

ただ・・・ちょっと赤裸々に話しすぎたかなぁ。

夜はイベントの稽古。そのあとは警固のかりん塔で大将と飲む。

2004年7月20日 (火)

反省会

今日は、お蔵出し公演の反省会。ギンギラメンバーで「制作的なことから芝居の中身まで」それぞれが思ったことを話す。耳が痛い話もあったが、ボクとしては「色々話せる集団」が良いと思っているので、痛さも含めて嬉しかった。

反省会のあとは今後の話をする。まずは11月の嘉穂劇場、次は来年3月の西鉄ムーブ、で、出来ればお蔵出しをまたやりたいと提案。これにはみんなも賛成してくれたので、来年は「お蔵出し公演第2弾」が登場するかも。 

2004年7月19日 (月)

嘉穂劇場復興式典

今日は復興記念式典の日。昼過ぎに劇場に着くと、場内はもうお客様で一杯。その様子を見て「ああ、本当に劇場が生き返ったんだなぁ」というのを実感する。

名物社長(今はNPOの理事長)の英子さんも、見るからに嬉しそう。「いよいよひよ子侍やね」と笑顔。今日はみんなが笑顔だった。劇場の方、飯塚商工課の方、ずっと取材していた記者の方、もちろん地元の方々・・・きっとボクも笑顔になってたと思う。で、みんなで「よかったねぇ」とお互いに声を掛け合う。

思えば去年の今頃は、みんなで泣いていた。ボロボロにやつれ果てた英子さんから、涙ながらに「公演が中止になってごめんねぇ」と言われたのは忘れられない。

その英子さんが笑っている。こんなに早く復興できるなんて夢のようだ。

さらに嬉しいのは、劇場が「水害前」に戻ったのではなく、「1番良い状態」に戻ったという事!動かなくなっていた回り舞台も復活し、今日の式典でも40年ぶりに実際に動いた。その瞬間、会場が「おお!」と盛り上がったのがたまらなかったなぁ。

商工課の方に聞いたら、今日の式典では8人がかりで舞台を回したとのこと(回り舞台は人力なのだ!)。で、ギンギラの時も人の手配をどうしようか悩んでるんですよと話したら、「いざとなれば、我々が回すから心配しないでください」と言ってくれた。ちょっと大げさかもしれないが、「一緒に苦労してきたからこその絆」みたいなモノを感じて嬉しかった。

ひよ子侍でも回すぞ!

2004年7月18日 (日)

久々に轍の稽古へ

先日講演をしたファシリテーター養成講座をのぞきに行く。財団の方から「ぜひ参加を」と誘ってもらっていたのだが、スケジュールがあわなくて無理だったので、せめてご挨拶をというわけ。

夜は轍の稽古。お蔵出しでずっと休んでた分を取り返すぞ!・・・といきたいところだが、22日に国文祭、25日は海フェスタのイベントとギンギラの予定が続いているので、25日が終わるまでは轍の稽古に集中できない。

出番は少ないのだが、稽古にいけないのが本当に申し訳ない。

2004年7月17日 (土)

朝から仕事モード

まずはドキドキしながら携帯の留守電を聞く。で、次々と相手先に電話。まず「昨日は強制休養をとってました御免なさい。」とウソをつかず正直に謝る。

みんなつき合いが長い方ばかりなので「やっぱりね・・・」と笑いつつも呆れている様子。でもズル休みのおかげで「罪を償わないと・・・」と仕事へのやる気が出てくる。切り替えてバリバリ働くぞー!

というわけでさっそく午後から打ち合わせへ。

2004年7月16日 (金)

強制休養

あらためて全てのアンケートをじっくり読んで、部屋の片付けをして・・・。今日は1日静かに過ごしていた。

正直に書くと「電話線を抜いて、携帯の電源も切って」強制的にのんびりしていた。

関係各位の皆様、明日朝イチであやまりの電話をかけます。今日1日ボクがつかまらないことを許してください。

2004年7月15日 (木)

最終日

いつものごとく、最終日は舞台の上でゴロゴロして「劇場との別れ」を惜しみながら過ごしていた。少しでも時間が空くと舞台に寝転がっていたなぁ。

今日のアンケートは1回目が88枚、2回目が92枚で合わせて180枚。花マルの数は108個。というわけで、8回公演全ての花マル合計は、477個でした!

せめて100個あれば、ぽんプラザで1ステ出来る・・・とささやかな望みを持っていたが、500近くも花マルをもらえるなんて大感激。これなら「ちょっと下品ユニット」で週末公演が出来る。本公演と同じように3000人とはいかないかもしれないが、「違う表現を認めてくれるお客様」がいてくれるなんて本当に幸せなこと。色んな表現を追求するぞー!

そしてギンギラ本公演の方は、さらに動員を目指して頑張っていこうと思う。全体のパイが大きくなれば、それだけ幅も広がるはず。

ちなみに、今日の花マル最年少は9歳の男子。おかしいのは「おもらしの会はくだらないです。」と感想を書きつつも、花マルを書いていてくれていること。恐るべし9歳だ。14歳女子からは花マルをもらいつつも、「大人はああいうので快感を味わうんですか?大人ってわかりません」という感想が。

大人はねぇ・・・色々あるんだよ・・・。 

2004年7月14日 (水)

おかげさまでお蔵出しは大好評

今回、「ぽんプラザを知ってもらう」という目標も立てていたが(今回の目標については先月21日の日記に詳しく書いている)、「舞台が近くて嬉しい」と好評なので、これもうまくいったと思う。

今日のアンケートは1回目が87枚、2回目が92枚で合わせて179枚。花マルの数は110個。

ということは「かぶりモノを観たい」というお客様が69人という事になる。初日の日記でも書いたが、まず「ギンギラを気に入って観に来てくれる」だけでも本当にありがたいことなので全然問題はない。

ボクの目標は、ストレートプレイまでも含めて幅を広げることなので、今回のプレゼンが評価されているだけで本当に嬉しい。

終わった後は、芝居を観に来てくれたピクニックの方と飲む。実はこの方と「ある企画」を進めようとしているのだが、ついに来年実現するかも。

2004年7月13日 (火)

開演前のざわめき

ギンギラの場合、開演前の会場は「まるでお祭りのように」ザワザワと賑わっている。これから始まる芝居を楽しみにしてくれているのが伝わってくるので、ボクはこのざわめきが大好き。

さて今回、いつもよりキャパも少ないのでどうなるかなぁと思っていたが、いつもと変わらず会場が賑わっているのでとても嬉しい。平日2回公演は間の休憩も短くてかなり疲れるのだが、ざわめきを聞くと元気が出てくる。お客様の熱気に支えられて今日の2回も全力で頑張った。

今日回収したアンケートは1回目が85枚、2回目が96枚で合わせて181枚。気になる花マルの数は125枚(昨日の分と合わせて花マルの数は259個!)。

終わった後、楽屋にコンドルズの近藤氏が遊びに来る。「ようやくギンギラを観れたよ」と笑っていた。ボクの方こそ、いつも公演が重なって観れなかったので夏のイムズ公演は何としても観に行かなければ。

2004年7月12日 (月)

公演は大盛況。感謝感謝

今回のお蔵出しには、「かぶりモノがない」「地元ネタじゃない」「ちょっと下品」という、今までのギンギラとは全然違う「おもらしの会」という短編も混じっている(あえて混ぜたという方が正解かな。今までと違う作品の感想を知りたかったのだ)。まあ、違うといっても「お客様に楽しんでもらうぞ」という心意気は変わらずに作ったし、自分としても自信作なので、観てもらえば絶対喜んでもらえるはず。

問題は「ギンギラを観たいと思って来てくれたお客様が気に入ってくれるか」と言うこと(※ここで言うギンギラの中身は「地元を題材」「かぶりモノ」「下ネタなし」)。

いつものギンギラを観たいお客様が、果たしてどれだけ楽しんでくれるか(それとも「こんなの観たくない!」と怒るか)反応がスゴク気になる。ボクとしては、いまのギンギラを大切にしながら、出来れば新しい表現もやっていきたいと思っているので、今回の「おもらしの会」がどう受け止められるのかは凄く重要なことなのだ。で、今回、おもらしの会を上演した後に、「実はこんな風にちょっと下品な作品も大好きなんです・・・」とカミングアウトして、さらに「もしこんな感じのギンギラも良いかなと思ってくれたお客様は、アンケートの端っこに花マルを書いてください。もし花マルの数が100を超えたら単独公演をします!」と宣言。今回は限定800名の公演、「せめてトータルで100人ぐらい、いて欲しい・・・」と願いを込めてみたのだ。100人いてくれれば、ぽんプラザで1回は出来るし・・・。

今日の2回公演で回収したアンケートは一回目が87枚、2回目が98枚。キャパ100の会場なので回収率は90%近くと言うことになる。回収率が高いのは「DM中心のファンに向けた限定公演」だったからこそと思うが、やはり回収率が高いのはお客様との信頼関係の証だと思うので素直に嬉しい。

で、肝心の花マルの数だが、今日だけで何と134個もあった!やったー!許してくれる人が今日だけで100人を超えたー!これまたスゲー嬉しい!

花マル最年少は大牟田の11歳「ちょっとげひんだったけどまたぜひやってください」と言うメッセージつき。11歳には毒かなとも思うが君の気持ちは嬉しいぞ!そして、花マル最年長は58歳会社員の方だった。1枚のアンケートに100個の花マルを書いてくれた方もいて、うん、これは単独公演いけるかもしれない。

もちろん、花マルなしの「いつものギンギラがいいです」というお客様もいる。でもそれも大歓迎、だっていつものヤツは気に入ってくれてるんだもん。それだけでも本当にありがたいこと。

よーし、明日からも頑張るぞ! 

大塚ムネトの不定期日記