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2004年5月

2004年5月31日 (月)

「細かく分類」から「大ざっぱな分類」に

全然整理が進まないので、資料の細かい分類を諦めて「同じ仕事(公演)に関するモノを1つの袋にまとめる」と大ざっぱに分類することにした。

制作資料、脚本、チラシなどを「とにかく悩まずに」袋にまとめていく。

この「悩まない」と言うのがいいみたいで、あっと言う間に分類が終了。まあ、「これで分類したといえるのか」とも思うが、どこに何があるかわからないカオス状態よりはまだマシ。この「開き直り分類法」で、ようやく整理が終わりそう。

2004年5月30日 (日)

歌舞伎十八番「暫」

NHKの劇場中継で「暫」が放送。ボクが初めて作った博多人形は、この「暫」に出てくる鎌倉権五郎景政という人物だった。作った当時は写真資料しかなくて全体をつかむのに苦労していたので、「今日の映像があればもっと忠実に作れたのになぁ・・・」と悔やみながら放送を見る。

写真ではわからなかった着物の質感も、動くときの「シワの出来かた」で布の厚みや重さがよくわかる。食い入るようにずっと見ていたら、また作りたくなってきた。1度作っているので反省点や改善すべき点もわかっているし、この映像もあるので(もちろん録画)、今度こそ納得のいく人形が作れそう。

2004年5月29日 (土)

「お蔵出し」稽古の初日

まずは初日恒例の、それぞれのおもしろ話や最近観た芝居の話から。1時間ぐらいワイワイやってたかな。で、ひとしきり盛り上がったところで稽古へ。

集まったメンバーで組み合わせを変えながら脚本を読んだが、どの組み合わせもそれぞれ味があって面白い。今回は短編をいくつか上演するので、それぞれの作品に合わせてうまく配役できればと思っている。

2004年5月28日 (金)

ハードディスクの整理

マシンのハードディスクに録画していた2時間映画をDVDに焼きたいのだが、最高画質だと1枚のディスクに入りきれないので困っている。標準画質にデータを変換すれば何とか収まるけど、そんな事したら画質が落ちてしまうし。

大体、「動きが激しい場面」になるとブロックノイズが出る画質を、標準なんて、よく言うよなぁ・・・。

で、「2枚にわけて焼くか、それともDVDを諦めてビデオにダビングするか」と悩んでるうちに、いつのまにか録画した映画でハードディスクが一杯になってしまったんだよねぇ。このままだと他の作業にも支障が出て来そうだし・・・さてどうしよう。

うーん困った、部屋と一緒で全然片づかない。

2004年5月27日 (木)

ようやく色んな締め切りから解放。

気が付くと部屋中が書類で埋まって散らかりまくっている。本番前以外でこんなに散らかったのは初めて。そういえば4月のきららからずっとバタバタだったからなぁ・・・。

とりあえずコーヒーを一杯飲んでから、覚悟を決めてひたすら片付ける。たまっていた新聞を切り抜いて、項目ごとに書類をわけて・・・で、2時間ぐらいしたところでふと気が付いた「あれ、全然片づいてないぞ!」。バラバラの書類の山だったのが、ジャンルごとにまとまった書類の山に変わっただけ。

うわーどうしよう・・・全然片づきそうにない。

2004年5月26日 (水)

名前を出すよりも

今日は「デイ・アフター・トゥモロー 」の試写会。ずいぶん前から楽しみにしていたのだが、今日締め切りの原稿が間に合いそうにない。で、映画を断念してひたすら原稿を書く。一足早く観れると思ってたんだけど・・・ちょっと残念。

この映画の予告編って、監督のことを名前じゃなくて「インディペンデンス・デイの監督」と紹介しているけど、これって監督本人は納得してるのかな。そりゃあ宣伝側からすれば、「ローランド・エメリッヒ監督の新作」と言うより、「あのインデペンデンス・デイの・・・」と言った方が、一般的なインパクトはあるもんね。ボクが宣伝担当でも、きっと同じ事をするだろうし。まあ娯楽映画だから、監督も全然気にせずに、「少しでも観客が増えればいいんだ」と思ってるかもしれない。

何たってハリウッド映画は「当てないと次がない世界」だし。

2004年5月25日 (火)

危なかった・・・。

DMデータを渡そうと天神に出たら、渡す直前で入稿データにミスがあることに気づく。どうも最終保存の段階で作業ファイルと入稿ファイルがごっちゃになってしまったらしい。しょんぼりしながら家に戻り、修正してからまた天神へ。まあ「間違ったまま入稿」せずに済んだだけでも良しとするか。

そう言えばマシンのハードデイスクがデータで一杯になりつつある。バックアップを含めて保存しないと、マシンに何かあったときに大変だ。

2004年5月24日 (月)

当日券の販売はありません!

明日入稿なので今日はDM作業。先週みんなに見せたときに出た意見も参考にしながら、最終デザインを仕上げる。苦労したのは表側の公演情報。ハガキの下半分しか使えない決まりなので、狭いスペースに情報をレイアウトするのに苦労する。

20日の日記にも書いた通り、今回はいつもと違う公演なので情報が多い。会場も変わるし、平日の夜2回公演だし、何といっても「限定800人の売り切れ御免公演」だし。

あと制作的に大きく違うのが「今回は、当日券の販売をしない」ということ。

当日ふらっと来れないとか、当日券がない弊害もあると思うが、今回の会場は100人ぐらいで一杯になるので、当日券の販売をすると入れないお客様が出てくるのが目に見えている。「せっかく来たのに入れない」という状況は何としても無くしたい。来ていただいたお客様を帰すなんて絶対やりたくない。で、思い切って「当日券の販売をやめる」ことにしたわけ。

前日までは前売券を販売するので、「何とか前日までにスケジュールを決めてもらえれば・・・」と思っている。どうか、今回当日券がないことをご理解いただきたい。

2004年5月23日 (日)

夢天神へ

幕末純情伝を観る。とまとママが最初から最後まで男役だったのが新鮮だった。あとギンギラでもおなじみの、劇団轍の次賀君も出ていて見事な立ち回りを披露していたなぁ。やはりうまい人がやる立ち回りはいいね。

秋には嘉穂劇場での復活公演も決まっているので、今日は「時代劇を舞台でやる場合の構成」に特に注目して観ていたが、30人ぐらいが舞台で大暴れする「圧倒的な大人数の立ち回り」など、見所がいくつもあって感心した。

終わった後は打ち上げに参加。知ってる役者たちから公演の裏話を色々聞く。30人ぐらいが大暴れの場面では、「1人が5回位斬られていた」とのことで、斬られてソデに引っ込んでは、また別の場所から飛び出していたらしい。という事は延べ人数で150人ぐらいが斬られていたわけか・・・道理でスゴイ迫力なわけだ。

打ち上げは深夜1時に解散。その後は、とまとママと2人で別の店で飲む。結局夜中の3時ぐらいまで飲んでいた。

2004年5月22日 (土)

収録

昼1時から収録がスタート。今回はFMでのステレオ放送なので「立ち位置」を決めながらの収録となった。

AMのモノラル放送だと「声が大きいか小さいか」による「距離感」だけでいいのだが、ステレオだと、さらに「声が聞こえるのは右側か左側か」と言う位置関係も再現しなければならない。出演者たちは、2本のマイクの間を移動しながらの収録となった。で、慣れていない子は「移動しながらも顔はマイクの方を向いたまま喋る」というのに苦労していた。あとリハーサルでも課題だった、「声の大小ではなく、ニュアンスを大きく表現する」というのでも、やはり苦労していたかな。

収録が終了したのは深夜0時すぎ。50分(正味45分)のドラマを収録するのに半日もかかるなんて、ドラマ作りってほんと大変な作業だ。出演のみんなはこれで終わりだが、あくまでも今日はセリフの収録だけなので、さらに効果音を加えたりと、スタッフの作業はまだまだ続く。

さてどんな仕上がりになるのか楽しみだ。

2004年5月21日 (金)

リハーサル

昼からリハーサル。今回はギンギラメンバー以外に、ばぁくうの佐藤さん、夢工房の石川蛍さん、北九州時代お世話になった響座のりゅうさんなど、「ラジオドラマのベテラン」の方々に集まってもらった。

まずは軽く読み合わせからスタート。ギンギラのメンツもがんばっていたが、何と言ってもベテラン組の表現力の深いこと・・・。声も魅力的だし、思わず聞き惚れてしまった。

で、さらにありがたかったのが方言の修正作業。「全国の人が聞いてもわかる範囲でありながら、ちゃんと博多弁に」と言うので苦労していてたのだが、ベテラン組のアドバイスのおかげで大体の妥協点が決まった。

2004年5月20日 (木)

DM作り

7月の「お蔵出し公演」のDM作り。来週頭には入稿なので、「ほぼ完成形」迄デザインを整える。あとはみんなに見せて「間違い探し&感想」を聞くだけ。

7月公演は、新しい試みがいくつもある。まず、「お蔵出し」と題して、これまで未公開だったネタやレアなネタを上演するのが初めてだし、ぽんプラザでギンギラ公演も初めて(まあボク自身は、かぶりモノ展やワークショップ発表会、4月のきららなど、この会場をよく使っていて、かなり気に入っている。ここは地元の劇団にも人気の小屋なのだ。)

ただ・・・人気が高いおかげで会場が思ったようにおさえられなかった。

今回は少なくとも一週間ぐらい会場をおさえたかったのだが、7月12日(月)から15日(木)迄の4日間しか連続してとれなかった。上演は60分なので一日2回公演をするとしても、全部で8回しか公演が出来ない。会場は100人ほどで一杯になるので、つまり今回の公演は「800人限定、売り切れ御免公演」という事になりそう。

2004年5月19日 (水)

お蔵だし公演に向けて

九州ウォーカーの演劇ページ用に、倉庫で写真撮影。今回は、山のようにあるかぶりモノを前に「あえてかぶらずに」みんなで集合した写真を載せることにした。

お蔵出し公演なので「何が出てくるかはお楽しみ」と言うわけ。

多分300以上ある(200過ぎてから数えるのをあきらめた)かぶりモノを並び替えながら、写真の構図を考える。

撮影が終わった後はみんなで煮込みへ。

2004年5月18日 (火)

細々修正

金曜日のリハーサルに向けて脚本修正が続く。で、「運送屋さん」と言う表現にクレームがついた。担当が言うには「~屋」というのは、差別表現になるのだそうだ。例え「さん」をつけてもダメで、許されるのは「本人が自分のことを指していった場合に限る」とのこと。

確かに辞書を引くと、「屋号」と言う意味だけでなく、「相手の性格や職業につけて、少し軽蔑を込める言い方」と書かれていた(例えば気分屋とか)。この「少し軽蔑」という加減が難しいよね。言い方とか、相手との関係とかで印象も違うだろうし。

結局「運送屋さん」は「運送会社さん」に変更することに。

2004年5月17日 (月)

学生たちに発表してもらう日

今日で九大の授業は最後。先週、「自分たちで街を調べて芝居を作りなさい」と言う課題を出して、まあ難しいだろうから「2キャラが登場する5分ぐらいの簡単な話でいいよ」と指示を出しておいた。

発表が今日だったが、4つのグループのどれもがしっかり作品を作っていたので感動してしまった。まず驚いたのが、ちゃんとかぶりモノを作っていること、そして5分どころか10分以上ある作品のセリフをしっかり憶えていること。

芝居の経験がなくてここまでやるとは、ほんと予想以上だった。もう全員合格で単位をあげようと思う。

2004年5月16日 (日)

NHK特集で

アメリカで開催の「ロボットカーレース」の様子を放送していた。誰も人が乗らない無人のロボットカーが繰り広げるレース・・・こう書くと、夢がある話のようにも聞こえるが、何とこのレースの主催は国防省。

そして目的は「無人の戦闘車両を作る事」なのだ!

レースの舞台は砂漠地帯。つまり「砂漠での戦闘を想定している」というわけ。という事は・・・どこで戦うつもりか言わずもがなだよね。明るい未来どころか恐ろしい未来の話だった。

2004年5月15日 (土)

オーディション

夕方から局で出演者のオーディション。ギンギラのメンバーや、他のプロダクションの役者さんに、脚本の一部を読んでもらう。「大きな声」ではなくて「自然な声」をとの要求に、ラジオドラマに慣れていない子はちょっと苦戦していた。

今回の作品には「主人公のおじいちゃん」など年配の役があるので、ボクより年上の方にも出演をお願いしている(こっちは、地元で長年活躍されている方にすでにお願い済み)。いつもの公演では、自分が一番年上でやっているので、ボクよりもベテランの役者さんと一緒に仕事を出来るのがスゴク楽しみ。

夜はギンギラの飲み会。久々に松ちゃんや瀬戸さんも一緒に楽しく過ごす。 

2004年5月14日 (金)

コンパス取材

昼から福ビルの西鉄本社へ。受付の子をはじめ、どんたくで一緒だった人がたくさんいたのでまずは「どんたく話」で盛り上がった。雨という悪条件が「苦難を共にした仲間」という意識につながっているので、何とも面白い。3日の日記にも書いたが、雨もまた良しと言うことかな。

今度のギンギラ新聞は「キップ特集」なので、まずは担当の方に記念キップなど色々見せてもらう。そのあとは福岡駅に移動して、自動改札機や販売機の裏側を見学させてもらう。回収した切符の山など、今回も面白いモノをたくさん見ることが出来た。詳しくは次回のギンギラ新聞をお楽しみに!

なお、ギンギラ新聞が載っている「西鉄電車情報誌コンパス」は福岡駅など主な駅のインフォメーションコーナーで無料配布中(最新号は西鉄グッズ特集)。数に限りがありますので欲しい方はお早めにどうぞ! 

2004年5月13日 (木)

ワークショップ体験

6月に財団主催のワークショップに関するシンポジウムがある(ボクも3月にやった公演について話すことになっているのだ)。で、今日は関係者が集まって「ワークショップ体験」をする日。

世田谷パブリックシアターの方を講師に、同じく6月のシンポジウムに参加するK2の後藤さんや、財団の方々に混じってボクも一緒に体を動かした。

そのあとはジャンジャンで晩飯。パパさんママさんに頼んで、食事が終わった後はお茶を飲みつつ脚本作業をさせてもらう。営業の邪魔にならないようにカウンターの端っこでコソコソ書き直し。合間でケーキを頼んだり、アールグレイをおかわりしたりと、快適に過ごさせてもらった。

おかげでいいアイデアもひらめいたし、今度からに詰まったときはジャンジャンで脚本を書かせてもらおうかなぁ。

2004年5月12日 (水)

徹夜が続く

ラジオドラマの脚本修正が続いている。「場面を丸ごと書き換え」というのが1つ残っているが、それ以外は細かいセリフの修正だけなので、ようやく全体が見えてきたかな。

しかし苦労した。そもそもやりたかった話と、(色んな事情があって)どんどん変わってしまったので「自分は何をやりたいんだろう?」と、書きたいことを見失いかけたこともあった。

苦労した甲斐があって、何とかギンギラらしい作品に仕上がりそう。ただ、他にもやらないことが色々あって、そっちの遅れが出だしているのがちょっと心配。がんばらねば・・・。

大塚ムネトの不定期日記